説教?-W.Yside- ページ6
渉「何笑ってんの?」
ニ「…別に怒る必要ないでしょ〜?起こしたのは悪かったけどさ。わったーも名前知りたかったでしょ?」
得意気な顔してふへって笑ってみせるニカ。
さっき怒鳴ったせいで立ち上がった俺は、ソファに腰を乱暴に降ろした。
渉「二階堂もここ、座って。ブランケット返して」
目線で座る場所を示すと、二階堂が若干スキップした感じで歩いてきてトスンと座った。でも、ブランケットは返してくれない。丸めてギューッと抱きしめている。
渉「返して」
ニ「この話に返す必要ある?…このブランケット気持ちいい〜」
ギューッと抱きついたまま、ほっぺをこすりつけてブランケットの感触を嬉しそうに話す。可愛い奴め…ずるいぞ。
ブランケットは諦めたけれど、ちゃんと話を聞いてもらわないと困る。
渉「二階堂、ブランケットはいいからちゃんと聞いて」
ニ「はーい♪」
なんだこいつ。怒られるのになんで楽しそうなんだ?ブランケットを抱きしめたまま、顔だけこっちを向く。いつもは貧乏揺すりなんてしない俺もイラついてつい、してしまう。
渉「二階堂は、どうして名前を調べようと思ったんだ?」
二「わったーが知りたいだろうなって思ったから!」
渉「…何でそう思った?」
二階堂のやることには、時々戸惑うことがある。濱キスだとか…暗記の問題なのにノート使わずにやって間違えたり。でもそれは可愛いから許す、みたいな感じで怒りはしなかった。
二「わったーが女の子のこと話すとき楽しそうだったから…わったーのこと応援しようと思って」
黙り込んでしまった。そりゃあ、俺たちだって男だからあの子可愛いなとかタイプを言い合ったりだとか…そういう話をすることは何度あっただろう。けれど、それに俺はほとんど参加せず、後ろから見守る感じだった
だから確かに珍しいこともあるのだけれど、所詮ファンとアイドルの関係。あの子が俺のファンを続けたってまた見つけることはできるとは限らない。それにファンと恋愛なんて…
でも俺だって男だ。可愛い子の話するときは楽しいに決まってる
二「わったー?」
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いくみるく(プロフ) - ソフィアさん» ソフィアさんはじめまして!今、コメント気づきましたごめんなさい(;_;)ありがとうございます!構成とかをいろいろ練っております。ご期待に答えられるような小説にしていきたいと思います (2015年1月12日 12時) (レス) id: c8171d93f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - ゆーっくり更新でも気長に待ってますから、素敵なお話書いてくださいね。ご無理なさらぬようにね。 (2014年10月29日 9時) (レス) id: 863ff65edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくみるく | 作成日時:2014年9月20日 1時