見つけたその日から-W.Y-

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藤ヶ谷side



藤「…………わた？」





銀英伝見にきた…………から




全然音を発しない



わたの口





Aちゃんのこと考えてるとき




つまり、恋してるときの






わたの表情






でも、こんなこと何度かあったのに





今までと少し違う雰囲気がする





少しの疑問を抱えながらも




Aちゃんのことで



頭いっぱいであろうわたを





こっちに意識をもどさせた





渉「………えっ？」




ほらやっぱり




渉「……あ、ごめん。どう言おうか考えてて」





Aちゃんに頭埋め尽くされてる




藤「いいから！感じたことでいいから！」




早くっ、



て急かしたら





さっきまで考えたはずなのに





うーん…と唸って




『笑顔が素敵な子』





とだけ言った





いやいや、もっと具体的に言ってよ(笑)




誰々に似てるだとか




雰囲気だとか






どんな場面でその子の存在に気づいたとか




あるでしょ………？




渉「…………言わなきゃだめ、か？」




藤「ダメ！」





これはよっぽど、





タイプの子だったか？





まるで俺に教えたくないみたいに





困ってる





そんなに綺麗な子なの？







気になって気になって




胸が騒ぎ出す

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