七色な彼らで妄想

Y.T/会いたい…-you side- ページ10

最近、彼氏の裕太に会ってない…寂しいなぁ…
まぁ、忙しいのは分かってるんだけど。
テレビで見たり、コンサートがあるんだって裕太からのLINEで知ってる。

最後に会ったのいつだろ…たぶん、１ヶ月近く会ってない…LINEや電話では連絡取ってるんだけど。会いたくてたまらないのに、どうせ会いたいって言ったって裕太を困らせるだけだから言わない。



そんなこと考えてたら、泣けてきた…仕方なく、録画してあったキスマイが出演していた音楽番組をつける。

新曲は、裕太のドラマの主題歌だからか、パートが多い。だからよく抜かれる。
でも、テレビ越しだから余計遠い存在に感じてしまう…





『ハァッ…』と溜め息を漏らしていると、スマホが震えた。

画面を見ると

玉森裕太:今から会える？


それだけで胸が飛び上がった。
すぐに『うん、あえるよ！』と返信した。
でも、今日も遅くまで仕事のはずなのに…


そんなことを考えていると、すぐに返信がきた。『俺の家来て』と、



それに『分かった！準備するねー』と送るとクローゼットを開けて着ていく服を必死に探す。メイクも髪型も直して、姿見の前でニコッと笑う。


会えなくて寂しくて泣いてたなんてバレたら、裕太に気を使わせちゃうもん。まだちょっと赤いけど大丈夫でしょ。




家の前につき、LINEで『ついたよ』って送る。

玄関の呼び鈴を押す。


裕「(人1)！さ、入って」

一瞬、ふにゃっと笑顔を浮かべて部屋の中に腕を掴まれて強引に引っ張られる。
でもそんなのいつものこと。裕太はドアを開けてキョロキョロと見られていないか確認中…
仕方ない。デートだってまともに外でしたことがないんだもん。

遠くの温泉に行ったくらいだし…あとは全部どちらかの家か個室があるレストランとか。
普通にしてみたいって気持ちもあるけど、我慢。



玄関のドアを閉めた裕太を会えて嬉しいなって気持ちでボーッと見ていると、


裕「(人1)〜会いたかったよ〜」


って突然抱きしめられた。たまにこんなことしてくるんだよね裕太は。元気チャージ〜♪とか言って(笑)ほんと、可愛い。


裕「(人1)は？会いたくなかった？」

なんて聞いてくる。

(人1)「会いたかったに決まってるじゃん…ドラマお疲れ様。」

裕「ん、ありがと。次は舞台だよ〜今のうちに休んどかなきゃ…」

(人1)「稽古あるんじゃないの？」

裕「あぁ、明日からあるよ。だからね、今日の雑誌の撮影早く終わらせてってメンバーに頼んだの。」

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