七色な彼らで妄想

藤北/辛い片思い2 -H.Kside- ページ7

藤「北山！一緒に見よ！」

北「お、おう…」

やっぱり今日の藤ヶ谷は変だ。藤ヶ谷の隣に腰をおろす。やばい、近い…隠せるかな。





しばらく、DVDを見ていたが藤ヶ谷が突然俺に向きを変えて話してきた。

藤「北山…この関係、もう終わりにしようぜ」

北「はっ？？！」

なんで？意味がわからない。俺の気持ちに気づいたのか？嫌だよ、藤ヶ谷と関わり無くすなんて。




俺が固まっていると、悲しそうな目をして…でも俺をしっかりと見て口を開く。

藤「俺、この関係を持つときにした約束…守れなかった。」


北「やく、、そく…？」

俺はもう脳がパニック起こして何が何だか分からなかった。
すると、藤ヶ谷は珍しく恥ずかしいのか俯いて話す。

藤「お互いに…感情持たないって、約束…」

北「…………え？」


どういうことだ？お互いに感情を持たない約束が守れないって？え………？

北「つ、つまり…？」




藤「まだ分からないのかよ…

北山に好きって感情持っちゃったんだんだよ…」


そういった藤ヶ谷は泣き出しそうだ。
こんなことってあるのかよ。辛い片想いだって思ってたのに…

北「藤ヶ谷…この関係は終わりだけどさ。俺ら、次の関係になれるよ？」

俺は平然を装って話す。嬉しくてたまらない。

藤「次の…関係？……友達か？」

北「違うよ……さっき、俺が言った。」




藤ヶ谷は思い出すように頭を抱える。すると、『え………？まさか？』って顔してこっちを向く。

藤「か、カ……ップル？」




北「そうだよ、藤ヶ谷…



俺、藤ヶ谷が好き…」

そう気持ちを伝えた途端、ブワーッて泣けてきてしまった。もちろん、嬉し涙。


藤「き、た…や、ま……？」

そう言って俺の涙を拭ってくれる。

しばらくすると、涙も引いてきて藤ヶ谷と目が合う。


そしたら、ぎゅって抱きしめられた。

藤「やばい、めっちゃ嬉しいんだけど…！」

藤ヶ谷も涙声。

北「俺も…うれし、い」

そう言うと、抱きしめられていた腕を緩めて触れるだけのキスをしてきた。いつもは強引だったから新鮮ですごく恥ずかしく感じた。

うわ、絶対今真っ赤だ…はず…

藤「北山、宏光って呼んでいい？」

顔赤いし、っていってくると思ったのに…そんなこと聞いてくる藤ヶ谷はずるい

北「いいよ、俺も太輔って呼ぶ」


それからは、藤ヶ谷に案の定押し倒されて今までになく、優しく抱いてくれた。好きって言葉も発しながら。

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