七色な彼らで妄想

藤北/辛い片想い-H.Kside- ページ6

身体の関係を重ねていた藤ヶ谷に会いたくなってLINEを送る。

北『今日、会える？』

しばらくしてから藤ヶ谷から返信がきた。

藤『うん、あえるよ。一時間くらい後になるけど。』

すぐに返信する。

北『じゃ、いつものホテルな』

藤『北山の家がいい』

え？俺の家？まだ一回しか来たことないから珍しくて不思議に思ったけど、『待ってる』って返信した。

藤ヶ谷がくるまで片付けることにした。俺は、藤ヶ谷に辛い片想いをしている。この関係をするとき、お互い感情を持たないって約束した。だから、辞めなきゃいけないんだけど、藤ヶ谷に会えなくなるのが嫌だから気持ちを伝えずに今まで過ごしてきた。

いつもバレないか怖い。メールだって会いたいときにしかしないし、藤ヶ谷のことよくわかってないのにな…





『ピーンポーン』

片づけていると藤ヶ谷がきた。俺は玄関に向かう。

北「お、藤ヶ谷。待ってたよ」

藤「北山、久しぶりだな」

北「そうだな。ま、入って」

藤「お邪魔します」

俺は精一杯の笑顔で迎えたつもりだけど、藤ヶ谷はなぜか冷たそうにする。いつもなら笑ってくれるのに…まぁ、最近忙しかったみたいだしな。




いつもはホテルにはいったら藤ヶ谷から強引にキスしてきて、すぐにするくせに今日はしてこない、さっきから何か変だ。そう思っていると、

藤「北山！腹、減った〜」

北「は？腹？」

藤「うん、何かない？」

あぁ、腹減ってるから元気なかったのか。前にもあったなそういや。俺は料理なんてしないから、レトルトのカレーを温めてだした。

藤「いただきます……ん？何これ！超上手い！」

北「そうか？なら、良かった。」

藤「北山！これのパッケージ見して！」

そんなに上手かったのかよ…今日一番の無邪気な笑顔を見せられて、にやけそうになった俺は、パッケージ見してって言ってくれてありがたかった。

北「はい、これ。」

藤「わ！ありがと」

また買うつもりか、写真まで撮っているw

ていうか、なんかカップルっぽいなこれ。彼女が彼氏に料理つくって上手いって…レトルトカレーだけど。

藤「き、きたやま……？」

北「うん？」

ポカンと口を開けている藤ヶ谷。やばっ！声に出てた？そういうこと禁句なのに…

北「あ、ごめん…」

藤「ううん！よくない？カップルっぽいことしようよ！」

北「えっ？」

藤「俺、前から思ってたんだよね。北山とは趣味合うって。ほら、このDVDとか！」

DVDを取り出してテレビをつける藤ヶ谷

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