七色な彼らで妄想

愛しすぎて…-T.Nside- ページ32

遅い、遅すぎる…
今は同棲している(人1)の帰りを待っている最中。今日は上司に強制参加された飲み会なんだって。それにしても遅い…10時までには帰るって言ったのに…

連絡なしに今は10:30。連絡するって約束したのに！俺のこと忘れてるのかよ…9:50からLINEを送り続けてる。ったく…電話かけるか

……呼び出しても全然出ない。マナーモードにされてるのか？

『ガチャ』

！！(人1)が帰ってきた！ダッシュで玄関に向かう。

(人1)「ふー、ただい…あ、」

(人1)が途中で言葉を途切れさせた原因はきっと俺のせいだろう。きっと怖い顔してる。

高「(人1)？今、何時かな？」

(人1)「ご、ごめん！許して！」

高「許す訳ないだろ！連絡なしに時間すぎてて！」

玄関のドアに(人1)の手首を掴んで押し付ける。
見ると既に泣いている(人1)

高「どんだけ心配したと思ってるの…？なんで連絡くれなかったの？」

(人1)「それはっ、マナーモードにしてて、気づかなくて…」

高「そうじゃない。なんで遅れてるのに連絡しようと思わなかったの？」

(人1)「忘れてた…それに、上司が酔って大変で！」

忘れてた？俺はいつもお前のこと想ってるのに？

高「俺との約束忘れてんじゃねーよ！」

パシッと響く音。俺だって(人1)のこと傷つけたくない！！嫌だ、嫌だ。…でも、こうしないと、(人1)が他の男に取られそうで心配なんだ…
こういうことは何度かあった…(人1)のこと傷つけたくないよ…でもしなくちゃいけない。俺はいつも泣いてしまう。

高「俺は、(人1)のことが心配なんだっ、どうして…どうして分かってくないんだよ？」

(人1)の胸に顔をうずめて泣きわめく。

高「俺だってこんなことやりたくない。(人1)のこと傷つけたくないっ、でも…」

(人1)「っ、高嗣、離してよ…もういやだよ…」

高「嫌だっ、(人1)のこと無くしたら俺はどうしたらいいの？ねぇ？(人1)のことが愛しすぎてやってしまうんだよ…ごめん…本当にごめん…」

(人1)のこと離してしまったら俺は何のために生きるんだよ…

高「俺からの気持ちをっ受け止めてくれよ…」

(人1)「高嗣？顔あげて？」

涙で滲んで滲んで見えないけど、(人1)の笑顔。安心できる、大好きな笑顔。

(人1)「高嗣…ごめんね？もう高嗣から離れたりしないから」

高「(人1)っ！大好きだよ…」

俺の愛し方を受け止めてくれた(人1)…大好き。ここに(人1)はいるんだ。俺のものなんだって確かめるようにきつく抱きしめる

高「へへっ、(人1)〜」

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