七色な彼らで妄想

今までと違う奴2-H.Kside- ページ26

俺がオススメしたキャラメル味のポップコーンとドリンクを買った。まだ全然始まらないのに映画館にはいった。予告見るの好きじゃないんだけどね〜

席に座って俺は携帯を弄り藤ヶ谷に『うまくいきそう』って送っといた。(人1)はもう電源を切ってしまったらしい。

北「はい、ポップコーンどうぞ〜」

ちっさくボソッと『ありがと』って呟いてポップコーンを口に運んだ。

北「どう？」

(人1)「っ！なにこれ、美味しい！」

？！なんだこいつの反応…目をキラキラさせてめっちゃ幸せそうに微笑んだ。キャラメルポップコーン食べただけでこんな美味しそうな顔出来るもんなのか？ってか今までとのギャップだんだよ…不覚にも可愛いって思ってしまった…

北「そんなに？ふはっ、これ全部やるよ」

(人1)「…いいの？」

うっ、なんか上目遣いされた…無意識だろうなきっと…

北「どーぞ。っていうか、そんな顔出来るんだね？」

って顔覗いたら

(人1)「しちゃ悪いか…？」

って言われた。なにこいつ、案外可愛いとこあるじゃん。


(人1)は映画始まるまでに凄い勢いでキャラメルポップコーンを食べていて、始まる頃にはなくなっていた。

映画は面白かった。だけど…

(人1)「宏光っ！キャラメルポップコーン買っていい？」

北「はっ？映画終わってあんなデカいのどこで食べるんだよ？」

(人1)「食べたい〜」

北「お前、面白いな〜」

クスクス笑っていると急に走っていって追いかけようとしたら、小さいサイズのキャラメルポップコーン買ってきた…

北「お前な〜ま、いいや。どっか座って食べろ」

嬉しそうに頷くと近くにあった椅子に座って食べ始めた。


って俺………なにやってんだっ？！こいつのペースに持って行かれてたわ…ゲームのこと忘れてた…女にペースもってかれるなんてなんてカッコ悪いんだ…

ポップコーン買ったし、俺の見たい映画あるって言って映画の中連れ込んでやるか…

北「(人1)…俺、あの映画見たいんだけど」

(人1)「いいよ！ポップコーン食べれるっ」

よし。チケット買って映画館の中へ再び入る。

わざともう終わりかけだろうな…っていう映画を選んだから俺ら含めて10人いるかいないか。よし……わざと席は後ろの方にして誰も後ろにも横にもいない。

映画が始まって少したった。もう(人1)はポップコーンを食べ終わって映画に集中してる。

俺は(人1)の手に手を重ねた

今までと違う奴3-H.Kside-→←今までと違う奴-H.Kside-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す