七色な彼らで妄想

今までと違う奴-H.Kside- ページ25

俺は中学から腐れ縁の藤ヶ谷と、ゲームをしている。
自分で言うのもなんだが昔から俺達２人はモテるだ。そんな充実した高校生活で藤ヶ谷がある日言った。

藤「俺たちに興味ない女子を見つけて、落としてどこまで行けるかゲームしようぜ？どっちが本当に女に好かれるか勝負だ」

俺は軽い気持ちでノった。だいたい俺らに興味ない奴らは大人しめのやつで男子とも話したことがないようなやつだったから俺らが話しかけて少し優しくしたら落ちてすぐに関係を持てた。だが、最後身体を合わせたら関係を切っていった。

今まで引き分けだ。所詮女なんて遊び相手だよ…本気で好きになった奴なんていない

藤「北山、次はB組の(人1)だ。北山、お前先に話しかけろ」

北「おう…」



B組のクラスの女に用があるフリをしてそいつの近くにいく。

北「(人1)さん…だっけ？何の本読んでんの？」

って話しかけたのに…
その女は無視した。ちっ

北「あれ？その本っていま、映画になってなかった？俺も見ようと思ってんだよね〜」

(人1)「あの…人が本読んでるので静かにしてもらえませんか？」

こっちをチラッと見て言ったその女。わ、前髪に隠れてて顔がよく見えなかったけど、美人じゃん…

北「ひどいな〜…ねっ！映画、一緒に見に行かない？」

精一杯の笑顔を向けて顔を覗き込む。ちょっとはドキッてしてよね〜

(人1)「話したの初めてなのに映画誘って暗い中で何かする気ですか？」

うっ…俺らがゲームやってること知ってるのか？いや、知るはずがないんだ。俺らみたいなの嫌いなのかな

北「い〜じゃん！俺が映画の代金払うからさ！」

何でここまでしてまでやるんだろうか…でも何か今までとは違う気がしてやりたくなった。

(人1)「…ただなら、分かりました。でも別に何も話すつもりはないですから」

フフっ、やっぱり。




映画の日。駅に待ち合わせしてた。一応LINEは交換してくれたけど何故か敬語。なんか変なやつ

(人1)「北山さん…」

北「おうっ！(人1)〜」

うわ…わりとクールだと思ってたら、女の子っぽい服着るんだな〜ちょっとドキッてしてしまった…

北「ね〜せめて下の名前で呼んでよ〜それと、敬語とさんもやめて！宏光〜って呼んでよ」

(人1)「宏光…？」

お、意外に呼んでくれた。好感触かも〜

北「じゃ、いこーぜ！ポップコーン食べるでしょ？」

(人1)「うん…」

おおっ！笑顔だー！ぎこちないけど…よし、行ける

今までと違う奴2-H.Kside-→←憂鬱なテスト前-you side-

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す