七色な彼らで妄想

複雑な心境…2-W.Yside- ページ16

部屋にはいると、テーブルの周りに座ってる(人2)と(人1)。はっ？なんで２人隣同士なの？(人1)の彼女は俺だぞ！！

あーもー不機嫌を隠せそうにない。酔うしかないなこれは

(人2)「はいっ！(人1)、ビール」

(人1)「ありがとー」

そう言ってビールを受け取ると、くいっと飲んだ。あ、鎖骨なんか色っぽい…

(人2)「あ、おつまみもあるよー」

(人1)「うわ、美味しそう！さすが渉！」

なんか２人だけの世界みたい…彼氏は俺なんですけどー
まぁ、いいや。俺も飲もう





最近あったことや愚痴を話してだんだんお酒が回ってきた頃

(人2)はさっきから(人1)の話に爆笑しては肩叩いてるし、(人1)もなんか距離近くなってる気がするんですけど…俺も酔ってるはずなのに、イライラする気持ちは消えず…

頭冷やすためにコンビニ行ってお酒買ってこよう、もうなくなりそうだし。明日のご飯とかも軽く『俺ちょっとコンビニ行ってくる』そう言って出てきた

てきとーにお酒買ってそっと部屋に戻ろうとすると部屋の中から

(人2)「なー(人1)はさ、本当に渉と付き合ってるの？」

(人1)「うん、付き合ってるよ。どうして？」

(人2)「なんつーか、あんまり渉のほう見てなかった気がするし…渉のこと本当に好きなのか？」

(人1)「好きにきまってるでしょ」

(人2)「実はさ、高校のときに告白して付き合い始めたじゃん？その時は２人のこうまくいくといいなって思ってたんだけどさ。今見たら全然だし…俺は(人1)のこと、大切な幼なじみだけど、幸せになってもらいたい人なんだよ」

(人2)…俺は(人1)を幸せにしてないっていうのかよ…

(人2)「(人1)は今、幸せなの？仕事忙しくて会えてなくて寂しかったんじゃないの？俺だったら、仕事関係なしに少しでも会いに行くよ？」

えっ？それってどういう意味だよ…

(人2)「渉なんかやめて俺にしない？」

(人1)「な、なにいってるのよ…って、ちょっ！やめてっ！」

な、何が起こってるんだ？とりあえず助けないと！！部屋にはいると、(人2)はキスしようと迫っているところだった。くそ…っ！
部屋にはいって(人2)を(人1)から引き剥がすと

渉「お前…最低だなっ！幼なじみの仲を壊しにきたのかよ！別れさせにきたのかよ！」

って怒鳴った。ありえないなんて最低な奴だ。お前、彼女いるっていってたじゃないか

(人2)「……………馬鹿、嘘だよ。渉がきてることは分かってたよ？ちょっと２人の仲が悪いからお手伝いしてあげたの」

(人1)「えっ…？」

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