明けない夜は無い日はまた昇る (ページ10)

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8話【空閑遊真】ページ10

ごおぉぉぉ

ジャリ

｢現着した
大型近界民の撃破を確認｣

｢かなり派手にやってる
どこの部隊の仕業だ？｣

[調べるわちょっと待って]

｢すっげーバラバラじゃん
こりゃ A級の誰かだろー｣

｢……だろうな｣

[……おかしいわね
先着した部隊はいないわ]

｢何……？｣

[他の部隊はそこには来てない
私達が一番乗りのはずよ？]

｢……どういうことだ？
じゃあ一体……誰がこれを？｣

『……2人か……
(棍棒の回収出来なかったぁな
まぁバレてないからいいけど…)』

警戒区域から離れ

空閑 A 三雲の順番で

走る

三雲は息切れしながら空閑に質問をする

三｢おい！待て空閑！
お前が近界民ってどういうことだ！
近界民ってのはさっきの……｣

空｢……？違う違うさっきのデカイのは
【トリオン兵】近界民が作った兵隊人形

門の向こうに住んでいる【近界民】は
俺と同じような[人間]だよ｣

『へぇ……』

三｢な……!?｣

空｢あ、でもオレはさっきのとは
カンケーないよ [むこう]の世界にも
いろんなやつがいんの｣

『なんか…物語を読んでる気分…』

空｢Aが知らないのは無理ないけど
……ホントに知らない？
ボーダーなのに？｣

三｢そんな話…聞いたことないぞ！
デタラメ言うな！｣

空｢うーむ…こりゃ親父に
聞いてた話とだいぶ違うぞ｣

レプ｢Aの言う通り
早めに現場を離れて正解だったな｣

空｢……よしわかったオサム A
いま言ったこと全部なしね｣

『えぇ……急だね…』

三｢……は!?｣

空｢オレは近界民じゃないよ
すごくニホンジンだよ｣

『すごくニホンジンって
どういう意味だよ』

三｢待て待て待て！
なんだそれ！逆にあやしいだろ！｣

空｢近界民だといえばデタラメだと言われ
日本人だといえば怪しいと言われる……｣

三｢だからどっちが本当なんだ!?｣

空｢近界…じゃなかったニホンジン｣

『うわぁ…すごい怪しい』

空｢なぬ！｣