明けない夜は無い日はまた昇る (ページ49)

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番外編オリキャラ達ページ49

久しぶりに昔の相棒とあった
司とA
ゆっくり話をしようとカフェに来ていた

『それにしても相変わらずの
女顔だなお前』

司｢お前は俺に喧嘩売りにきたのか？？｣

『やだな～そんなワケないよ』

司｢……ずっと聞きたかったんだ｣

『ん？』

メロンソーダを飲みながら
顔を司の方に向ける

司｢なんでお前俺より歳下なわけ？？｣

『それは私の方が司より早く死んだのに
どうして司の方が歳上なのかってこと？』

司｢そういうことお前ならわかるだろ｣

『それはね私これが２回目の転生なの
一回目は近界民に殺されて死んだの』

ニッコリと音がつきそうな
笑顔で笑うA

司｢……は｣

『私が2歳くらいの時にね』

他人事のように語るAに対して
司は驚き信じられないと言う顔をする

司｢だ、だって2歳って，15年前、だろ？
その頃は近界民は，｣

『うんその後に
近界民が攻め込んできたんだよね』

司｢なんで連れ去ろうとしなかったんだ
なんでお前がこ、ろされな、きゃ｣

『うーんそこは分からないけど
多分門を開くためのトリオン量が足りなくて
近くにいた私のトリオンを使った
私はそう考えてる』

司｢……なぁ…A｣

『ん？』

ストローで残りの
メロンソーダを飲み干していた時

司｢近界民が憎くねぇのか
お前を殺したのは近界民なんだろ…？
復讐しようとは思わないのかよ…｣

『うーんそう言われるとまぁ
憎いけど今生きてるし
こうして司とも会えたし
それはそれでいっかな～なんて』

緩いAに対して
司は顔を歪める

司｢なんでだよ…なんでそんなにｯ｣

『……司過去は過去だ
今生きているそれだけでいいじゃないか』

司｢……それでも……それでも俺は
絶対に近界民を許せない……｣

顔を歪め泣き出しそうに
そして苦しそうに言葉を発しながら

司は逃げる様にして店を出ていった

『……あ、お釣り』

机の上には千円札が置かれていた

『…弱い者ほど相手を許すことは出来ない
許すと言うことは強さの証……か』

ｶﾗﾝｯと氷がなる音がした

[ 人を許せないのは悪いことじゃなのよ？
それも貴方の優しさでしょ？
でも私は貴方には誰も憎まないで欲しいな ]

『……先輩……』

脳裏に焼き付いたあの笑顔が
その言葉が
私を生かしている