明けない夜は無い日はまた昇る (ページ27)

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木「時枝先輩…! でも…」

時枝「木虎の言い分もわかるけど
三雲くんの賞罰を決めるのは上の人だよ
オレたちじゃないよ
ですよね? 嵐山さん」

時枝と呼ばれた隊員は嵐山に
問いかける

嵐「なるほど! 充の言うとおりだ!」

『(……なんか嵐山さんって
チョロそう……)』

少し心配になったAだった

嵐｢今回のことはうちの隊から報告しておこう
三雲くんは今日中に本部へ出頭するように
処罰が重くならないように力を尽くすよ

きみには、弟と妹を守ってもらった恩がある
本当にありがとう…!」

そう言って三雲と握手をする嵐山

三「そんな…こちらこそ…」

『……優しい人だね』

キーンコーンカーンコーン
学校のチャイムがなる

二「三雲くん空閑くん
Aちゃんバイバイ!」

一｢またね」

『気おつけてねまたあした』

そう言っで手を振る

三｢は～～～～｣

机の上でぐったりとする三雲

『おつかれさま大変だね
そして遊真机の上に座らない
行儀が悪いよ』

三雲を労りながら
机の上に座る空閑を注意する

空｢わかった机の上には座らない｣

『そうそう，』

復唱した空閑の頭を撫でるA

三｢空閑夜明お前ら…
あんまりボーダーの人間に噛みつくなよ
怪しまれるぞ」

『別に私やましい事ないし
あるとしたらトリガーを持ってることくらい？』

三｢それも十分やましいと思うぞ…｣

空閑「あの女が
やたらえらそうだったから、つい
おれはああいう、大したことしてないくせに
えらそうなやつが、大っキライなんだ」

『ちょっとは分かるけれど
木虎ちゃんだって実力はあるんでしょ？』

三雲「木虎は…
まちがったことは言ってないだろ
実際、ぼくは何もできずに死にかけただけ…
みんなを助けたのは、空閑と夜明だ」

『…いい加減苗字で呼ぶの舐めない？
Aでいいよ
でもさ修も助けたじゃん？』

三｢え？｣

空閑「学校のやつらを助けたのは、
オサムだろ?
オサムとAが逃げ遅れたヤツらを
助けてその後やられそうになって
それを俺が助けたんだろ？｣

『自分の勘定くらい分からないと
いつまでたっても空閑に追いつけなよ？』

空「めんどくさいやつだな、オサムは」

『……早く帰ろうか
下もザワついて来たし
迎えに行かなきゃ教室まで
乗り込んで来そうだしね』

三｢？｣

『…気の強いお嬢さんが下でお待ちだよ』

空閑達は首を傾げた