トレインせんせーSIDE ページ20
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毎年、プロムナードという行事には参加せず
ルチウスと静かな学園内を見回る役目を果たしている。
しかし今年は3人の生徒が居残りだそうだ。
『トレイン先生の鬼!! プロムの概要と歴史について羊皮紙5巻き分は鬼畜だー!!!』
「お、オレ様とコイツは2人で1つだから・・・課題も1つ提出でいいだろ?」
「私は1人5巻きと言った。さらに、1日5巻き、である」
「ふな"ぁ〜!!!」
『ぃやだぁぁ!!!』
常に大声で抗議する生徒が2人も居るのは厄介だが
課題はきちんと提出する気概があるのもわかっている。
「授業を始めよう」
『ぐすっ・・・監督生と一緒にマジフトとかしたかったのに・・・』
「A、僕はAといれるだけで嬉しいよ」
「オレ様は? ・・・・・・・・なぁ! オレ様は!?」
私が聞くところによると、オンボロ寮生全員がプロムナードの常識を知らないらしい。
だから参加しないという決断をしたことも頷ける。
生徒達が説得に辟易していた原因は 無知にある。
それが理由かは知らんが、プロム期間中に魔法史の教鞭を執ってほしいと頼まれたのだ。
「プロムナードが最初に出現した地域についてだが、書籍p21を・・・A・シュニーレイン」
無知は罪ではない。
特にプロムナードは大切な学校行事であるからして、しっかりと知ってもらう必要がある。
幸い、この子達には来年がある。
オンボロ寮の監督生は来年もこの学園に在籍したままな気がしてならない。
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作者名:スカフィロ | 作成日時:2021年1月7日 17時