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ジャックSIDE ページ19

・・・









明日から1週間は学園の外で授業を受け、
とある女学院との交流を深める事になる。
もちろん寝泊まりするわけではなく、放課後には各寮へ戻ってこられるよう鏡を繋げてるらしい。
NRCの顔に泥を塗るような真似をしないよう気をつけねぇと・・・。


『ジャあぁっック!! いい所で会った!!!』


なんて思いながら
実はAに会いたくてオンボロ寮周辺を徘徊してた。
やっぱり一緒にプロムを楽しみたいので
最後の説得をしに。


「A))

『はいコレ』

「・・・なんだこれ?」

『フッフッフー 私の発明品! マジカルペンカメラだ!! ちょっとこのブロッド見てて』


Aが腕を伸ばしてペンを空に掲げる。
もっと近くに寄れと言われたので、腰を曲げてブロッドを覗き込むように見る。


『笑顔に反応して自動的に写真撮ってくれるから』


Aがペンの装飾品を押すと、今さっき撮ったであろう写真がホログラムで映し出される。
俺の間抜けな顔とAの笑顔が そこにはあった。


『背高いから遠くまで写ると思ってさ。な! 頼む! コレ、胸ポケットに入れとくだけで良いんだ!!』

「お前が行けば済む話だろ」


つい昨日まで、Aはセベクと踊るんだとばかり思っていた。
ラギー先輩が愚痴をこぼした時にオンボロ寮生不参加の話を聞いて初めて知った俺。
ダサくねーか?
ギリギリになって説得しに来たが やっぱり不可能だな。
Aの困ったような笑顔には どうも弱い。


『お願い ジャック』

「・・・わかった」


Aは俺の胸ポケットにペンを入れた。


「じゃぁ約束。これ返しに来た時、俺と一緒に踊ってくれるか?」

『・・・フフッ///// えぇ よろこんで』









部屋でペンをいじってホログラムを出現させた時、Aの照れ笑いがそこにあって ずっと眺めてた。
だっ//、誰にも言うんじゃねーぞ/////。

トレインせんせーSIDE→←・



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作者名:スカフィロ | 作成日時:2021年1月7日 17時

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