プロムポーズ【ツイステ】 (ページ13)

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シルバーSIDE ページ13

･･･

プロムの楽しみは
半分お前の中にあったのに。
残念だ。

｢ラギーさんが来てくれて助かりました｣

｢ｼｼｼｯどうってことないっスよ｣

｢何で僕までこんなことを･･･｣

｢何事も･･･経験ですよ･･･リドルさん･･･｣

｢アズール、息切れてるんだゾ｣

｢雑巾がけ1往復でそれはちょっと･･･｣

｢僕はその前までテーブル運んでましたからね!!｣

俺はこの大きな水槽に飛び散ったインクを拭いていた。
こういった地道な作業、嫌いではない。
鍛錬と同じだ。

｢･･･A･･････｣

それにお前が、友と一緒になって広い水槽の中を横切る。
たまにカリムと一緒にこちらを振り向き
珍しい生物を見せに来るのだ。
その度に口をﾊﾟｸﾊﾟｸさせて
何かを必死に伝えようとしてる姿が愛らしい。
自然と笑みがこぼれる。

｢早く体と服に着いたインクを落とせ。そしたら、聞いてやる｣

俺が言うまでもなく、ジャミルがカリムを
フロイドがAを引っ張って行った。
環境に優しいインクが水に溶けてく。
今なら4人が言っていること
わかる気がする･･･。

『ｷﾞｬー!! 締めんなフロイド!』

｢なんでぇ? 仲直りの握手でしょ?｣

｢仲直りの握手か!! ジャミル、俺たちも!))

｢A、今助ける｣

これでお前が、プロムで踊ると約束してくれていたら
いい休日が過ごせたと思えるのに。