モモ 2 ページ5
.
前作(http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ac0b1527616/)
に記載している｢モモ｣の続編です。
このお話だけでも、前編を読んで頂いてからでもどちらでも◎
※社会人パロ
※実年齢無視
※微裏有り
in side .
｢"伊野尾"｣
｢！お疲れ、"有岡くん"。どうしたの？｣
聞き馴染んだ声が聞こえて、キーボードを打つ手を止め後ろを振り返る。案の定そこには大好きな恋人の姿。
大貴とは部署が違うけれど、用がある時はこのように仕事中に会えることもある。付き合っていることは周りに隠してあるから、職場ではお互い苗字呼び。
"秘密の社内恋愛"って感じでドキドキするから、これはこれで悪くない。
｢これ、うちの部長から伊野尾宛に預かった資料｣
｢あ〜わざわざありがとう〜｣
｢…じゃ｣
……えっ、それだけ！？
折角仕事中に会えたんだよ？
まあ帰りはいつも一緒だからって言われたらそれまでだけど…
でも、でも…
なんとか呼び止めようと必死な俺に気付くはずもなく、背を向けてさっさと歩いて行ってしまう大貴。その後ろ姿を見つめながら、どうにか足止めできないか頭の中をフル回転。
う〜もう行っちゃう…何か話題、話題……あ！
部署を出ようとする大貴を小走りで追いかける。
｢待って、有岡くんっ！｣
｢…なに｣
｢今日の飲み会！楽しみだねっ｣
今日の仕事終わりに、俺と大貴の部署合同の飲み会がある。いつもは別々なんだけど、春の人事異動で部長同士が仲良い人達になって、今回初めて一緒にすることになった。
飲み会は楽しくて好きだけど、大貴がいたらもっと楽しいだろうなって密かにわくわくしてたんだ。
｢ああ…飲みすぎんなよ、ただでさえ酒弱いんだから｣
｢んふふ〜分かってるよ！｣
あ、やっと目見てくれた。
心配してくれるなんて珍しいな〜ふふっ。
｢…それと、｣
｢ん？｣
刹那、大好きな顔がいきなり近づいてきて、思わず息を飲む。耳元に大貴の吐息がかかって、仕事中なのにドキッとしてしまう。
｢にやけすぎ｣
｢えっ…！？ぅ、うそっ…ごめっ…痛っ！？｣
｢ばーか｣
割と強めにデコピンされて、大貴はそのまま行ってしまった。
…大貴、楽しそうな顔してた。
俺の反応見て面白がってたんだ。
この関係、会社の人には絶対バレないようにって、大貴が言った癖に…
｢…いじわるっ…｣
残された俺は、熱くなった身体を収めようと必死になって顔を扇いだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 160人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃるる - 返信ありがとうございます泣泣 新垢待ってますっ！！！またむにこめさんのお話が読める日を楽しみにしております(≧∀≦) (1月13日 23時) (
レス) id: 9df1e97525 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - にゃるるさん» お話気に入っていただいて嬉しいです、ありがとうございます…！アカウント突然消してしまい申し訳ありません。移行先はまだ作っていないので、出来次第お知らせさせていただきますね。ar王子とinも少し加筆修正して載せる予定ですので、もう暫くお待ちくださいm(_ _)m (1月9日 17時) (レス) id: 467faef54a (このIDを非表示/違反報告)
にゃるる - むにこめさんのarin作品大好きです泣 話は変わって申し訳ないのですがTwitterのアカウントが消えてしまったみたいなのですが、移行先のアカウントを教えていただくことは可能ですか？泣 Twitterの方で読んでいた王子arとinのお話もまた読みたくて... (1月3日 2時) (レス) id: 9985c4f555 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：むにこめ | 作成日時：2023年3月19日 15時
