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平和なお弁当タイムも終わり
苦痛な午後の授業。
きっと忠義と亮ちゃんは寝てるだろうな。
まるちゃんはお弁当タイムの時に作った新ギャグを
披露して、大はしゃぎして先生に怒られてるだろうし…。
しょうちゃんは…ちゃんと授業受けてると思いきや、バレないようにイヤホンで音楽聴いてる！
いちばん真面目に授業受けてるわたしの
教科書がなんでこんなにビリビリに
破かれてるんだろう。
まぁ、誰が何の目的でやったのかは
明確なんだけどさ。
パパとママがわたしの為に買ってくれた
教科書が…って思うと泣きたくなってくる。
手を挙げて『先生！わたしの教科書が破られてるので授業が受けれません！』とか言っみようか。
それをしてしまうともっと陰湿になってくる？
でも対応しない方がさらにエスカレートする？
とかなんとか考えてたらあっという間に
授業が終わり、すぐに下校時間になった。
「Aー！帰るぞ！はよせぇ！」
は？？？？
お昼寝で充分に睡眠が取れたのか
スッキリして男前度2割り増しな亮ちゃんが
わたしの教室へやって来た。
「え？わたしが？亮ちゃんと帰るの？」
「おん。」
「亮ちゃんと？なんで？？？」
「やってお前いじめられてるやん。
だから、すばるくんが護衛せえって」
意味わかんない。
いじめられてる…のか？わたし。
護衛？？いじめ避けに？亮ちゃんが？
この学校でも人気の高い亮ちゃんに護衛されるの？
わたしが？
しかも、ばるくん命令？？？
「意味わかんない！無理。
亮ちゃんとは帰んない！ひとりで帰れるよ！
亮ちゃんこそ気をつけて帰りなよね！
ばいばい！！！！」
「ちょ！待てって！A！！」
亮ちゃんを振り切って学校を走って出たまでは
良かった。
「きゃっ！！」
勢いよく正門から飛び出したものだから
横からやってくる自転車とぶつかりそうになった
「お前なぁ。昔からドンくさいってこと
自覚せぇよ。」
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作者名：あいち | 作成日時：2016年4月17日 23時
