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side すばる
足下には割れたカップと零れたコーヒー
目の前の鏡には怒り狂った俺の顔
変装なんてしてられへん
振り向くとAは泣いとって
マルの元カノとかいう女は俺の顔を見て固まった
渋「さっきからなんや、お前」
『す、ばるく…』
渋「こいつの居場所は俺らや。お前になにがわかる」
マルと付き合ってたとか
いまも昔も自分のもんとか
勝ち誇ったようにAに語んなや
渋「お前らは、こいつがどんだけ苦しかったか知らんやろ。どんだけマルのこと好きか知らんやろ」
俺はAのこと好きやから
こいつがどんだけマルを好きか痛いほど知ってんねん
渋「さっきマルの頭ん中にこいつへの感情は無いってお前言うたよな??」
有「言ったけど…?」
渋「残念やけど、昔もいまも、俺はマルからお前のこと好きやとかいう話1回も聞いたことないで」
有「…!それは」
渋「Aが可愛い、A、Aって。こいつの話は嫌という程マルは俺らに話すけど?」
俺はAのことを抱きしめた
人前とか、ファンの子おるかもとか
そんなん気にしてる場合やない
渋「これ以上Aを傷つけるんやったら俺が許さへん。もうこいつの前に現れんな」
Aと自分の分の金を
元カノの前に ダンッ と置いて店を出た
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作者名:りゅこ | 作成日時:2017年10月5日 23時