其の一 ページ1
それは雪が降り積もる1月中旬頃の話であった。
政府会議から帰ってきた審神者が、急遽刀剣を集めてこう言った
A「私を殺して下さい」
最初はなんの冗談かと一同は思った。が、あまりにも彼女の目が真剣なためただ事ではないと悟った
鶴丸「おいおい、これはどういった冗談だぁ？」
燭台切「あるじ君帰り道変なキノコ拾って食べてないよね？」
A「みっちゃん、流石に成人女性はキノコ生で食べない」
鶴丸「調理したら食うんだな」
A「………ハハッ」
燭台切「そんな某有名キャラクターのものまねは良いから。食べたんだね？」
A「大変美味しゅう御座いました」
燭台切「そこは否定して欲しかったかな。あるじ君後で話あるから奥座敷集合ね」
これは終わったな。と皆悟った
そう、
なんといっても燭台切光忠の後ろに鎮座している歌仙兼定はまるで般若の面を付けているなまはげのような面持ちでいた。これが決定打だ
堀川「じゃあ主さんが言っていた殺人依頼は世迷い言ってことで良いのかな？」
A「いや、それは事実。私を君達は殺さなくちゃいけない」
獅子王「なんだって俺達が主さんを殺さなきゃいけねーんだよ」
A「大人の秘密」
鶴丸「俺達の方が年上だろう」
A「人間生活はこっちの方が上だし。よし決めた。皆これから私のこと先輩って呼んで」
三日月「はっはっはこれは失礼したな先輩殿」
A「待っておじいちゃんに言われると心臓麻痺起こす尊いやっぱ取り消し」
堀川「8秒37！おめでとう主さん！過去最速取り消し記録更新したよ！」
A「うぇーい」ドヤァ
和泉守「なんかすっげぇ腹立つ」
鶴丸「奇遇だな。俺もだ」
A「兎に角、君達には私を殺す義務があります。あ、勿論時間遡行軍も倒しつつね。
期間は特にありませんが早ければ尚良いとのこと。あ、今でも全然ウェルカムだからね。
時と場合によっては私も抵抗せざるを得ないのでそこは知っておいて下さい。あ、そんなキツいことじゃないからサクッとソフトに頑張って」
鶴丸「度々出てくる付け足し邪魔だな」
A「要約すると、期限はないけど早めに始末してね〜って」
薬研「一応大将自身の命なんだからそんな軽く扱って良いのかよ」
A「寧ろ本望ですな。出来ればショタが」
一期一振「弟達は駄目ですぞ？？」
ニッコリ笑う一期に審神者は目をそらすことしかできなかった
続く
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作成日時：2019年2月25日 0時
