オレさまキバナさま。 - I cherish you. - (ページ9)

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Cherish you. -09- ページ9

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あの夜、自室でもう一度写真を見直した。

特に透(す)けてたり、

違和感を覚えるような部分はない。

それにあの子はまだスマホを持っていない。

自分との連絡手段もなく、

あの日は急に用事でも入ったのかもしれない。

自分が行く日はいつも少女がいた。

1度くらいこういうことが起きてもおかしくはない。

また次行けば会えるだろう、

そう確信していた。

「次こそ名前聞かなきゃ。」

その次を期待して

いつもより少し早くベッドについた。

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「良くやったぞ! ビブラーバ!! 」

「♪ ♪ 」

今日も(・)ビブラーバとおれさまで

日々鍛錬(たんれん)を重ねる。

この前初めてジムチャレンジをして

見事に1つ目のバッチを獲得した。

そしてあの日を境(さかい)に

少女の姿を目にしていない。

初めてのジムバトルを

見事な成績で修められた。

あの子がたくさん教えてくれたから、

だから前より強くなれた。

まだまだ道のりはあるけれど、

あの少女のお陰であることは間違いない。

またお礼を言いそびれてしまった。

ダンデの言う通り、

あの少女は幻(まぼろし)だったのかもしれない。

でも実際に少女と関わった自分だからこそ

夢だとは思いたくない。

それでも思わず空に向かって

「ありがとう !! 」

なんて。

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