オレさまキバナさま。 - I cherish you. - (ページ6)

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Cherish you. -06- ページ6

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それから毎日のように

少女と一緒の時間を過ごした。

少女は知らないことを

たくさん教えてくれた。

きのみの効果はもちろん

その場の簡単な応急処置

ポケモンの生態

タイプの相性

ポケモンバトルだってたくさん挑んだ。

勝敗はって?

『これでわたしの7戦7勝。』

「もう一回! 」

『だめよ。また今度ね? 』

まだまだ未熟な自分たちにとって

ポケモンたちの無理は禁物。

強く、トレーナーとなるには

ポケモン(パートナー)のケアも欠(か)かせない。

おつかれさま。と

少女はイーブイにきのみを与える。

「トゲキッスは使わないのか? 」

少女とのバトルでは

いつもイーブイが使われていた。

『このトゲキッスは母親のポケモンなの。』

少女の両親が心配性であるが故(ゆえ)に、

出かけるときはいつも付けさせるのだという。

「ジムチャレンジぐらいやったらいいのに、

推薦状なら紹介してやるぞ? 」

『ん～、特に興味はないなぁ。』

「そっかぁ。」

こんな身近に、

しかも自分よりも強い存在が

ライバルになってくれたらどんなに嬉しいだろうか、

正直勿体ないなぁ、なんて。

「ナックラーも今日は頑張ったもんなぁ～!! 」

負けたけど……。

でも今日の記念にと

スマホロトムで写真を撮る。

『スマホ持ってるんだね。』

「おまえは持ってないの? 」

『今は勉強に集中したいから、

学校を卒業したら買ってくれるの。』

「本当勉強好きだな～、

ならせっかくだから一緒に撮ろうぜ !! 」

ﾊﾟｼｬﾘ

なんとなく撮った1枚。

しかし後々、

たった1枚だけだけど、

撮っておいて良かったと

そう思った。

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