Cherish you. -04- ページ4
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『着いたよ。 』
気付けば目の前に
ポケモンセンターが見えていた。
少女に気を取られ
危うく本来の目的を忘れるところだった。
「おれのナックラー 、だいじょうぶ……? 」
「えぇ !
ナックラーはもうすっかり元気になったわ。」
「よかったぁ〜! 」
ジョーイさんの言葉に
ようやく
上手く処置が出来ていたみたいだわ、
よく知っていたわね!
……あ、そうだ、
あの子にまだお礼を言ってない。
ボールに戻したナックラーを受け取り
外に出るが、
「……いない。」
ナックラーも、キテルグマからも
自分を助けてくれたのに……。
また会えるだろうか と
こればかりは祈るしかなかった。
.
数日後、
思っていたよりも
またすぐに会うことができた。
自分も彼女に習ってきのみを調べ出したのだ。
あのときは あの少女いたから
ナックラーが救われた。
あのとき あの少女がいなかったら……、
正直ゾッとする。
「、んしょ、ｯ あと もうちょっ と……。」
木によじ登って
目の前のきのみを採ろうとするが、
ギリギリ手が届かない。
まず見つけるのに苦労したこのきのみ。
ここまできて諦めるわけにはいかない。
もう少し踏ん張って手を伸ばしてみる。
「！！」
「うぉあ!! 」
突然きのみの前に姿を現したホシガリス。
驚いて思わず木から手を離してしまった。
幸いにもそこまで高さのある木ではないが、
「 ……いってェ〜 。」
かっこ悪くも落ちてしまった。
誰もいなくて良かった
と思ったのに、
ﾌﾌｯ
と背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
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作者名：りら | 作成日時：2020年1月11日 14時
