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小さな幸せ ページ10

のどかな陽気が差す廊下を歩いて行くと
活気を帯びた掛け声が耳に入る

前を見てみると庭の方で
腕立て伏せに励む炭治郎達の姿があった


今日も元気だなぁ




『おーい!三人ともー』




「あ、Aさん!こんにちは」




「え!?Aさん!?」




おーい!っと手を振ると
此方に気づいたぱつきん少年こと我妻善逸が我先にと腰辺りに抱きついてくる

びぇぇえええんと独特な泣き声で
鼻水撒き散らすもんだから反射的にぱつきんくんの顔面を手巾でゴシゴシ擦った


後藤さんの二の舞は死んでもごめんだ...




「うへへ、女の子の手巾...」




『うんうんいつも通りの平常運転だね、ぱつきんくん』




手巾なんて女だろうが男だろうが一緒な気がするんだが

判断基準がよくわからん





『そうだ!炭治郎...じゃなくて炭治郎くん
妹ちゃんの様子はどう?』




「おかげさまで元気だよ!最近は夜になったら起きて
花を摘んだりして遊んでる」




『そっかそっか、それなら良かった』




無限列車以来会っていなかったので

密かに気にしていたのだが
元気なら良かった...




「ちょっ何で炭治郎は名前で呼ぶのに俺はぱつきんくんなの!?」




『えぇ〜だって妹ちゃんだっているんだし
苗字で呼んだら色々と不便でしょう?』




「チクショウ俺だって女の子から名前で呼ばれたい!!」




「あぁ?紋逸の奴なに騒いでやがんだ?
呼び名くらいで一々騒いでどうすんだ」




この三人揃ったら漫才できるんじゃないかな?
常に面白みに溢れたこの三人

絶対ウケると思うんだけどなぁ




「なら、俺のことも呼び捨てでいいよ!
さん付けってなんだか堅苦しいし」




『そう?じゃあそうするね』




「そうやってお前はまた抜け駆けしやがってぇえええ!」




ギャーギャーとまた騒がしくなる
きっと彼らが静かな時はだいたい任務の時くらいだよね

ふふっと笑いを堪えながら彼らの様子を傍観するのも慣れたものだ
こんな日々がずーっと続けばいいのに...




でも、幸せはそう長くは続かない
平穏な日々はいとも容易く崩れて行く


この世に絶対など...存在しないのだから

布団が恋しい→←待っていますよ、いつまでも



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- とても良い終わり方でした!久しぶりの完結された夢小説見て嬉しかったです!これからも応援してます! (2021年10月16日 19時) (レス) @page39 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
酢蓮 - 終わっちゃったんですか? (2020年6月16日 21時) (レス) id: 1628010482 (このIDを非表示/違反報告)
ノゼル(プロフ) - 夢主面白いしかっこよすぎ笑 あとちょっと涙腺緩みました…。続き楽しみにしています。 (2020年2月21日 14時) (レス) id: 970f7c33df (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - 気になります!!更新待ってます! (2020年2月17日 3時) (レス) id: 19f08aa559 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 - 凄く面白いです!夢主がこの後どうなるか、凄く気になる…!更新、頑張ってください! (2020年1月2日 13時) (レス) id: 68bb132a93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Rio | 作成日時:2019年10月3日 14時

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