隠の桐島さん【鬼滅の刃】

キブツジ？何ソレオイシイノ？ ページ11

「手紙を...」




「はい」



お館様の指示でご息女が懐から一通の手紙を取り出した

一部抜粋して読み進めるようなので


よく耳をすませて聞いてみるか





「この手紙は元柱である鱗滝左近次様から頂いたものです」






”炭治郎が鬼の妹と共にある事をどうかお許し下さい

禰豆子は強靭な精神力で人としての理性を保っています

飢餓状態であっても人を喰わずそのまま二年以上の歳月が経過致しました

にわかには信じ難い状況ですが紛れも無い事実です
もしも禰豆子が人に襲いかかった場合は

竈門炭治郎及び
─”鱗滝左近次“ ”冨岡義勇“が腹を切ってお詫び致します“─



との事らしい


実に感動的な話だがどうやらまだ認められないのか
風柱様はギリっと歯を食いしばった

充血した瞳からは恨み憎しみ
そんな感情が溢れ出していた...


兎に角怖い物凄くこわいッ
殺気やば過ぎて冷や汗止まんないし！！




「切腹するからなんだと言うのか
死にたいのなら勝手に死に腐れよ何の保証にもなりはしない」




「不死川の言う通りです！人を喰い殺せば取り返しがつかない！
殺された人は戻らない！」




「確かにそうだね、人を襲わない証明もできない
ただ“人を襲うということもまた証明ができない”」




『お館様...』




図星といったところだろうか
先程からガンガン話していた反対組が口をつぐんだ



そして遂にお館様は鬼札をきった




「それに、炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」




「な...！？」




「そんなまさかッ...」




きぶ...？一体誰なんだろうか
人の名前っぽいけど


あの柱が目を見開き少年を質問攻めにしている辺り
さしずめ鬼に関わる重大な人物といったところかな

わたしには関係ないっちゃ関係ないけど




『ごとーさん...その...キブ何たらって知ってますか？』




「は？お前そんな事も知らないのか...」




え、待ってなんでみんな知ってんの？
何で私が先輩達から白い目で見られてんの？

まさかッ可笑しいのって私なの！？←今更

言葉の力→←お館様

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す