RAMPAGE diary

幼なじみ×翔吾×樹 6 ページ46

それから10ヶ月が過ぎ、部活終わりにお見舞いに行くのが私達の日課だった




翔吾「そんな、しょっちゅう来なくてもいいのに」




「部活終わりに行かないと不安になっちゃうの」





翔吾「無理しなくていいよ」




と言いながらも嬉しそうな翔吾



…この日々がいつまで続くのかな



退院をして楽しそうにバスケができる日がくるのだろうか







そんな私の願いは、儚く散った_____





「まだ若いのにねぇ」



「もうすぐ高校2年生でしょ？可哀想に…」




大切な人がいなくなるってこんなにも悲しく、残酷なんだろう




「ねぇ樹、私 間違ってたかな？」



樹「ん？」



葬式の日



みんな真っ黒に身を染めて



まるで心まで真っ黒みたい





「…告白された日、私 何にも言わないで飛び出しちゃったんだ」




樹「うん」




「いつも隣にいたのに、私、そんなこと考えてもなかったし、気づいてなかった」





翔吾の前では泣かない



そう決めてたのに


最後の最後


耐えられなかった




「あの時、付き合ってたら変わったかな」



あぁ、もう涙で顔がぐしゃぐしゃだ



樹は今、どんな顔してる？






樹「翔吾はさ、自分の想いを伝えたかっただけなんじゃないかな」




「え？」




樹「もう長くはないから、付き合ってもAをさらに傷つけるだけ…そう思ってたんだと思う」





「そんな…」





樹「好きじゃなくて、愛してたんだよ」









翔吾、私



幸せに生きてるよ





だって心の中にはずっと消えない




翔吾がいる




Fin.

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