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私は、意を決してクライマックスレコードの中へと足を踏み入れた
主 ………
(……恐い)
お父さんから送られてきた会社の案内図を見ながら、廊下をどんどんと進んで行った
その間、クライマックスレコードに在籍している沢山のバンドマンらしき人達に不思議そうに見られながらすれ違っていく
その度に私は会釈をして逃げるように通りすぎていった
正直のところ、人と目を合わす、話す、見られる等の行為は苦手である。
要するに、極度の人見知り
社長室に行くまでのこの道のりで既に死にそう
(まぁでも、こんな大手の事務所に制服を着た中学生(女)がいたら、誰だって不思議がってジロジロ見てくるだろう、、うん、、)
私はそんな考えを巡らせながら、目の前に見えてきたエレベーターのボタンを押した
社長室は７階らしい
少し待つと、エレベーターのドアが開いた
中には誰も乗っていなかった
私はその事に少し安心感を覚えながら、エレベーターに乗車し、12と表示されているボタンを押した
社長室は12階､、らしい
エレベーターはゆっくりと上がっていく
主 あ、
その時、私は自分がイヤホンを持ってきていた事を思い出した
主 つくまで音楽でも聴こうかな
一曲くらいしか聴けないだろうが、まぁ良しとしよう
私は鞄からスマホとイヤホンを取りだすと
イヤホンの先端をスマホに差し込んだ
主 曲は…やっぱりこれだよね
そういって、スマホに指を滑らせると
ある一曲の歌を出した
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作者名：結音 | 作成日時：2017年10月11日 21時
