殺し屋と吸血鬼 stpr

〜第１３話〜 ページ16

さとみside

さ「っ....」

背中の強烈な痛みで目が覚めた

さ「ここ.....どこだ...？」

それに、なんで俺生きて......

目が覚めた場所は、寝心地のいい柔らかすぎないベットの上

ふと、周りを見渡すと右側にメンバーが寝ているベットがあった

さ「ｯ!?」

ベットから降り、１番近くに寝ていたころんに駆け寄る







よかった......脈も呼吸も正常だ.....

他のメンバーも全員、脈も呼吸も正常だった





何はともあれ、メンバーが全員起きたら脱走出来るようにしておこう......

出入り口だと思われる、鉄格子に手をかけ

思い切り力をいれる

ｼｰﾝ さ「.....凄いな.....」

吸血鬼の握力で、びくともしないってどんだけ頑丈なんだよ......

少し下を向くと、銀色の何かが視界にはいった




銀色の何か眼で追うと、銀髪の少女が床で寝ていた

よく見ると、７歳くらいと思われる、黒髪の少女を抱いていた

この２人も月宮美桜に捕まってここにいるのか.....？

いやだったとしても、なんで牢の中にいないんだ......？


黒髪の少女「ん.....」ﾑｸﾘ

黒髪の少女がいきなり起き上がった

黒髪の少女「ふぁぁ...」

あくびをして、少女は眠そうに目を擦っていた

黒髪の少女「──あれ？お兄ちゃんだぁれ？」

俺の視線に気付いたのか、こちらを向き、少女はそう言った

さ「俺は──」

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

？？「お、瑠菜(るな)、起きたか〜」

階段から下りてきた、茶髪のポニーテールの少女は黒髪の少女の事を瑠菜と呼んだ

だから黒髪の少女の名前は瑠菜なんだろう

瑠菜「紫苑ちゃん....」

紫苑「どうかしたのか？」

ポニーテールの少女は、紫苑って言うのか

瑠菜「あのね、変なお兄ちゃんがあそこにいるの」

紫苑「変なお兄ちゃん？w」

紫苑「あぁっ！さとみ、起きたのか！
ちょっと待ってろ、今からみんな呼んでくるから！」

あの紫苑ってやつ、俺を見るなり叫んで階段をダッシュで上がっていった

てか、初対面で呼び捨てかよ....









ん...？ここはたぶん花鳥風月のアジト

それであいつ、紫苑はおそらく主要メンバー

みんなって事は、花鳥風月のメンバーを呼んでくるって事か？

マジか、敵の面を拝めるなんて.....

しかも花鳥風月、謎が多い殺し屋の

瑠菜「美桜ちゃん、美桜ちゃん、起きてっ
椿ちゃんにまた怒られちゃうよ....」

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ、ｺﾂｺﾂｺﾂｺﾂ、ﾀﾀﾀﾀ

階段から色々な足音がする

いったい、花鳥風月は何人メンバーがいるんだ？

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