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『は…ぁ』
簡単に会えるわけないよね
もう日も暮れてきた
家に戻らなきゃいけない
戻らないと怒られる
でももうあんな生活は……
あ、泣きそうだ
りょうに会いたかったな
もう私疲れちゃった
頑張ったよね
公園のベンチに腰をかけ何回目かの"もう死にたい"
『りょう……』
り「A?」
目の前にいたのは紛れもなくりょうだった
彼を見た瞬間私は号泣した
り「A、大丈夫?」
泣き止むまで私の背中をさすってくれた
風は冷たかったけどその分りょうの手は暖かくて
り「大丈夫だよ、俺がいるから」
今まで溜めてきた涙を流して
『ひっ……く.』
こんなに泣いたのはいつぶりだろう
り「少しおさまったみたいだね」
り「水買ってくるよ」
『や、だ』
り「ん?」
『行かないで…』
り「わかった」
立ち上がったりょうは再び私の隣に座った
『前も、こんなことあったね』
り「そうだね、あの時はびっくりしたよ」
『でも、りょうはすっごい優しくて』
り「そう思ってくれるなら嬉しいよ」
『ん、』
頭、撫でられた
普通の女の子からしたら些細なことかもしれないけど
撫でられるより叩かれた方が多かったから
また優しさに身を任せて泣いてしまった
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七瀬(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2020年3月26日 22時) (レス) id: e016aabda0 (このIDを非表示/違反報告)
ピンクのとり(プロフ) - 更新頑張ってください! (2020年3月26日 21時) (レス) id: f66f4367d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2020年3月17日 14時