【進撃の巨人】鬼と兵長と兵士と【リヴァイ・エレン】 (ページ34)

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第三十二話ページ34

リヴァイSaid

リヴァイ「まぁ、こんなもんだな」

総員で掃除

気が付けばもう日暮れ

起きてっかなA

俺は部屋へと足を進める

ｶﾞﾁｬ

リヴァイ「戻ったぞA」

『…おかえりへーちょー…』

本を読みながら素っ気なく答える

一人にさせ過ぎたか……

リヴァイ「……悪かった｡勝手に一人にして」

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝと頭を撫でる

『……(ﾌﾞﾜｯ(滝涙)』

リヴァイ「!?」

『馬鹿へーちょー！……ひぐっ……寂しかった……ひぐっ……バカバカバカ！』

リヴァイ「悪かった悪かった」

『…ひぐっ…イェーガー先生みたいに…ひぐっ…居なくなるんじゃないかって……怖くて怖くて……俺を……もう……一人にしないで……一人は寂しい……一人は寒い…一人は辛い……一人は……怖い……』

……A……

俺はAを引き寄せ抱き締めた

リヴァイ「ごめんな……大丈夫…もうお前を一人にはしねぇ…だから…俺を…信じてくれるか？」

『……信じてなけりゃあ…まってないよ…バーカ｡ありがと(ﾎﾞｿｯ』

そう言いまた本を読み始める

リヴァイ「素直じゃねぇな｡ところでなんの本読んでんだ？」

『「罪と罰」って本』

リヴァイ「………」

こいつ本当にガキか？

さて、書類を片付けねぇと

『!!』

『……………出来た………』

紅茶の香り

『……へーちょーどうぞ』

リヴァイ「…お前が作ったのか？」

『うん｡へーちょーが帰ってきたら飲ませてあげたくて作ってたんだけど完成の前に帰って来ちゃったから』

リヴァイ「…………美味い」

間違いない｡Aの作ってた味だ

流石…本人と言った所か

この味が俺は一番好きだ

リヴァイ「…ありがとな｡美味かった｡また作ってくれるか？」

『ﾊﾟｧうん！へーちょーが言うなら何時でも作る！』

…やけに素直だな

『へーちょー､書類頑張って！』

マジで元気貰うわー

何だこの天使

紅茶のカップを持っていきAまたベッドに座り本を読み始めた

俺はまた書類に目を向ける

『……………へーちょー……』