肆話:化け狐 ページ7
追い出された私は考えていた。帰るか何をするか。九十九神を外に出すとは罰当たりな。仕方ない、怪奇現象でも起こすか。壺投とか、椅子割とか。
「幕府の犬共覚悟しろォ!」
隊員「攘夷浪士だ!!」
バッカじゃないの?真っ昼間からさァ……ざっと2...5、6位か。
考えていると、攘夷浪士が私に向かい掛かってきた
「白い狐たァ、高く売れるぜ!!」
総悟「A!!此方に来なせェ!!」
ガシッ
バァン!!
私は総悟の言葉を無視し、向かい掛かってきた攘夷浪士を尻尾で掴み上げ地面に叩き付けた。
「こんのクソ狐ェェェ!!」
今度は思いっきり尻尾を振り回し、一人を掴み、走りながら地面に叩き付け相手の仲間を巻き込んだ。
「ば……化け物だァァァァ!!!」
そう言って逃げていく攘夷浪士共。私が逃がすわけないじゃん。
尻尾を思いっきり叩き付けた。岩や、地面が凹んでしまった。
当たった者は重傷、当たらなかった者は腰を抜かした。全員逮捕。
俺は黙って真選組屯所を後にした────
────────
バシャバシャ
血の臭いを消すために川で水浴び中。気持ちいい。
『ブルルルル』
神楽「銀ちゃん!!Aが居たアル!!」
銀時「A!探したぞ!!行くぞ!」
『キャン!』
よく見ると夕陽が見える。
結構遅くなったか………
──────────────
案の定怒られた。人間に怒られるってなんか新鮮。
現在夜中、銀時の膝の上でテレビを観ている……一番落ち着く………。
銀時「お前さ、昼間何処行ってんの?」
あうち、とうとう来たこの質問。
銀時「今日はやけに……ヤニ臭ェよな。せっかくいい臭いなのによー」
そう言って私を撫でる銀時……あんのニコ中ゥゥゥ!!!
私は頭を擦り付ける。
銀時「もっと撫でて欲しいのか?」
「好きなだけ撫でてやらァ」とさらに撫でる
すると窓から月明かり、ヤバイ!と思うも遅く、ドロンと人の姿になってしまった……
銀時「…………は?A?」
『(コクリ バレちゃった………』
あーあ……もうちょっと居たかったけど、無理もないよね。
銀時は状況が理解できず唖然としている
『………今までありがとうございました(ペコリ』
銀時「ちょっと待て、説明しろ」
『………言ったって信じないでしょう?』
銀時「どんな内容でも信じてやる」
『………言いましたね…後悔しても知りませんよ?』
銀時「あァ」
『私は………
九十九神です』
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作者名:弥生 | 作成日時:2016年11月27日 21時