殺人鬼達と元殺人鬼 (ページ6)

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スレンディは立ち上がり、彼女の頬からつたう涙をそっと拭ってあげると彼女は少し照れながら笑う。

すると、階段を降りてくる足音が聴こえてスレンディは｢丁度いいタイミングで起きてきましたね｣と言って階段を見る。

Aは分からないまま階段の方に視線をやると下りてくる人に目を見開く。

ジェフ｢スレンディ～…飯ぃ～………ん！？｣

男はAを見ると驚いた顔でその場に固まる。

Aは、肌が異常に白く笑ったように裂けた口と瞼が無い事に驚いていたがすぐに何時もの落ち着いた顔に戻って話を進める。

A「あー……スレンディさん、この方は？」

スレンディ｢ジェフです。ジェフ･ザ･キラー、彼も貴女と同じ殺人鬼です｣

A「さ、殺人鬼…」

驚きのあまり固まって、黙っていた男がすぐに何か思い出したのか大声で叫ぶ。

ジェフ｢あぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！お前、あの時の！！！｣

A「え？な、なんでしょうか？」

スレンディ｢ジェフ？知り合いなんですか？｣

ジェフ｢あ、あぁ…コイツ殺し方がエグい事で有名なんだよ、それで数年前に鉢合わせして殺されかけた。｣

スレンディ｢そうなんですか？ま、とにかく。Aさん？この館は殺人鬼とか色々と訳ありで持った、人達が住む所です。人じゃない方もいますが…例えば私みたいな。だから、貴女も安心して住んでいいんです｣

ジェフ｢は？ちょっと待て！スレンディ！まさかコイツをココに住まわせるのか！？｣

スレンディ｢ええ、そうですよ？ダメなんですか？｣

ジェフ｢ダメも何も…コイツは…｣

スレンディ｢もーいいじゃないですかぁー…ジェフは早く朝御飯済ませて下さいよ？お話は終わりです｣

スレンディは無理矢理、話を終わらせる。

A「えっと…私はまだちょっと傷痛むので部屋に戻りますね。」

ジェフと目を合わせないように、そそくさと２階へ行く。

スレンディ｢ゆっくり休んで下さいね？｣

ジェフ｢…………。｣

スレンディ｢…早く食べてください｣

ジェフ｢ちっ…｣

彼は大急ぎで口にフレンチトーストを詰め込む。

その頃、彼女は部屋の手前の所で急に腹部から激痛がはしり、抑えてゆっくりとしゃがむ。