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次の日、また異変が起こっていた。
『……お??』
「?どうかした?Aちゃん」
いつも通り朝一番にアンリちゃんの元へ向かえば頭上のメーターに変化が。それも数値の横に何か書かれていたのだ。なにこれゲームで言うレベルアップ的なやつ??いらね。
数値は43。
その横には《気になる。友達として好き》…だと。これってアンリちゃんの気持ちを表しているのだろうか?
だとしたら普通に嬉しい。友達として好きに想ってくれてるだけでもありがたいし。
その時、アンリちゃんの携帯が鳴った。そして画面を見て固まる彼女。
「…やば!そーいえば絵心さんに呼び出されてたっけ…ごめんねAちゃん!!行かなくちゃ」
『うん。お説教くらわないようにね』
私が手を振れば振り返してくれるアンリちゃん。彼女は慌てた様子で絵心さんの所へ駆けて行った。
『んー…』
もしアンリちゃんみたいに他の男子達の気持ちが見えたらどうしよう。てか気まずくなる気がする。
…って、考えてもこの変な能力に関して一切意味が分かってないからなぁ。
とりあえず今日も、お仕事頑張りますか。
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「A、何してんの?」
廊下を歩いてれば偶然にも凪くんと出逢った。少し流れる汗と首に巻いているタオルでいかにも練習終わりだと理解できる。
『潔くん達のチームのとこに用事があ、……』
彼と目を合わせるために何気なく上を向けば視界に入ったのは同様の数値の横の文字。しかもその表されていたのがヤバいのだ。
《大好き大好き大好き。他の男は有り得ない》
「…?固まってどうしたの?」
『え、いや……』
私と目線を合わせ、凪くんの瞳に見つめられる。流石に途中で言いとどまったら怪しいよね。いやでも明らかにアンリちゃんの時とは違って…これって、、
「…疲れた。ちょっときゅうけーい」
凪くんがぽすっと私の首元へ顔を埋める。突然すぎてビックリした。彼のサラサラな髪の毛が肌に触れてくすぐったい。
『え、凪くん…?』
「……」
『…!?いっ、…』
感じたことのない痛みが首元に走った。その後に痛みを消し去るかのように同じ場所を舐める彼。
自身の首元へ目を向ければ1箇所だけ、紅く小さな印がついていた。
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MaO(プロフ) - はじまして!とても良い作品でした!一気読みしました!今後の展開を楽しみにしています!陰ながら応援しています! (2023年2月22日 20時) (レス) id: 96e9700f7c (このIDを非表示/違反報告)
名無し60368号(プロフ) - ヤンデレ最高すぎません?よかったらTwitter教えて欲しいです💦なんか出てこなくて😭 (2023年2月16日 17時) (レス) id: 598fbac0df (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - ヤンデレ最高すぎます。。更新楽しみです (2023年2月9日 3時) (レス) @page12 id: 4f62427d5e (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - ウワァァァァ、めっちゃ好きです...これからキャラがどんな風に変わっていくのかとっても楽しみです。更新楽しみにしております! (2023年2月6日 21時) (レス) @page10 id: c22457a4d8 (このIDを非表示/違反報告)
マスタード(プロフ) - あああああ続き!!続きをお恵みください!! (2023年2月2日 21時) (レス) @page7 id: 939cd7d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルりん | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/R9uf2SJKvFrqI87
作成日時:2023年1月28日 18時