いきなり好感度見せられても困ります。【ブルーロック】

◆１５ ページ15

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「ねぇAちゃん、明日バレンタインだね」


『…あっ、そっか。忘れてた…』


「私、料理苦手だけどAちゃんの為に頑張ってチョコ作るね！」



アンリちゃんは「楽しみに待ってて！」なんて言いながらどこかへ走って行った。

明日は2月14日、バレンタインデー。男も女も盛り上がる日。アンリちゃんはどうやら私に友チョコを作ってくれるみたい。そうとなればお返しが必要だよね。
バレンタインチョコ作りは得意な方ではないが私も頑張ってスマホで作り方とか見ながら作ってみようかな。



『……そういえば、』



“彼ら”にあげるのってダメなのかな？



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「…はぁ、そんなことの為に俺のところに来たのか」


『絵心さんの許可がないとダメだと思いまして…』


「……」



早速、絵心さんに掛け合ってみる。彼らに手作りチョコをあげるのはどうかと言ってみたところ暫く無言になる絵心さん。…やっぱり不必要なものは与えてはダメなのだろうか。



「…仕方ない。許可してやる」


『…！ありがとうございます！』


「これで彼奴らのモチベーションも上がるならそれはそれでいいからな。お前からのチョコなら嬉しいだろ」


『私からのチョコがですか？』


「まさかお前、気づいてないのか？」



呆れたような可哀想な目で見てくる絵心さん。なんでそんな目で見られなきゃいけないんだ、と言いたくなったが絵心さんは私より遥かに年上の先輩な訳だしやめておいた。
いやまぁ別に気づいてないわけではないですけども。



「今回は特別だからな」



と、念押しされたものの一応許可は出たのだ。私は明日のバレンタインデーの為に人数分のチョコを作るのに早々と取り掛かった。


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