いきなり好感度見せられても困ります。【ブルーロック】

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2月14日。

改めてチョコを作り終わって思ったことがある。



チョコをあげることによって、更に好感度が上がる原因になるのでは…と。



ただでさえ、普通に過ごしていても彼らの好感度は少しずつ上昇しているのだ。それなのに手作りチョコなんてものを渡したら下手したら100%になっちゃうんじゃ。



『でも今更考えてもなぁ…』



そうだ、渡すだけ渡してすぐに離れればいいんだ。特に凪くんとか何してくるか分かんないから手渡したらすぐに逃げよう。うん、それで大丈夫なハズ。

思い立ったらすぐに行動。最初は…仲がいい潔くんたちのところからにしよう。



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「これ…Aさんが手作りしたんですか？」


『うん。頑張って作ってみたんだけど…』


「…すっげー嬉しい。俺、チョコ初めて貰うんで……ありがとうございます！」



目を輝かせながら丁寧に包装したチョコを見つめる潔くん。予想以上に喜んでくれてこちらとしても嬉しくなる。潔くんいい子っぽいし、モテそうなのに初めて貰うんだ。



「あー、潔ばっかりずるい！ねぇAちゃん、俺には？」



ぴょこっと潔くんの後ろから現れたのは蜂楽くん。潔くんが持っているチョコを見て俺にもー、とお強請りするみたいに言ってきた。
勿論、用意していたので蜂楽くんにもはいどうぞ、とあげると子供みたいな笑顔で喜んでくれる。



「にゃはっ♪みんなに自慢してこよーっと」



そう言って蜂楽くんはチョコを持ったままどこかに行ってしまう。蜂楽くんは通常運転だな。潔くんの好感度は86みたいで90超えていないことにホッとする。


まぁ、問題は……




「…俺には？潔にあげたんだからあるよね？」




今、目の前にいる凪誠士郎です…


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