reunion* (ページ8)

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嫌な予感ページ8

鶴蝶side

22:00

鶴「ただいま」

俺はいつも通り、仕事をして俺の今の居場所である梵天のアジトに帰ってきた。
一緒に任務していた三途は蘭と竜胆にいつも通り呼び出されてった。
莞爾こと望月も今日は出張でいなかった。ということはアジトには九井とマイキーしかいないはずだった。

アジトに帰ってきて一番に目に入ったのは、パソコンの前で机に突っ伏している九井がいた。

鶴「疲れてたんだな。」

九井はここ数日仕事が立てこんでおりアジトに缶詰め状態だった。九井は梵天の会計だが、それ以外の仕事の依頼など経営もほぼやってくれてる。
俺たちは器用じゃないから九井の負担はいつしか大きすぎるものになってた。

鶴「ありがとうな。九井。」

そのまま俺は起こさないようにボスことマイキーの部屋へ向かった。
マイキーとは、イザナが死んだあの三天戦争からの付き合いである。俺だけまた生き残ってしまい病院で死のうとしていたところにやってきてこうして救ってくれたのがマイキーだった。

俺のところに来た時、マイキーはかつての仲間を捨ててやってきていた。
俺には真意はわからなかったが一緒に過ごしてわかった。
こいつは自分の真意ではなく無理して仲間を捨ててきたのだと。
そこから12年一緒に過ごしてきたが彼はどんどん感情をなくしていった。
数年前から表舞台に出ることはまったくなくなり、
俺らに指示だけだし自分はずっと部屋に引きこもり出てくることがなくなった…。

だから今日もいつも通りマイキーの部屋に向かい声をかけた。

鶴「ボス、鶴蝶です。もどりました。」

いつもなら寝ていたとしても一言ぐらいは返事が返ってくる。
ここ2，3年彼自身ゆっくり寝ることもできなくなっており、
ずっと顔にクマを作り続けているからだ。

「………………。」

鶴「ん？」

それなのに今日はまったくもって返事がない。久々にゆっくり寝れているのか，，それならよかったが俺には嫌な予感しか頭によぎらず急いでそのドアを開けた。

鶴「マイキー！！」

俺の嫌な予感は当たってしまった。部屋の中はもぬけの殻だった。
すぐにアジト中すべて探したがいなかった。俺はリビングで寝ている九井をたたき起こした。