夜の顔３ ページ32
『友達に勧められて、ピンク色のカクテルみたいなのを・・・』
「それって、飲んだ時舌がピリピリせえへんかった？それから、だんだん体がふわふわしてくるんやけど」
『あ、それだ・・・』
紫耀くんの言った症状は、まさに私と一致していた。
「あんなぁ・・・Aさんそれ、ビヤクってやつやで」
『え、なに？びや・・・？』
それって、飲むとなんだかそういう気分になっちゃうっていう、あれ？
え？実在するの？！てか、私そんなもの飲んじゃったの・・・？！
『わ、私、どうしたらいいの？(泣)』
「とりあえず、行くで」
『行くって、どこに？私もう紫耀くんの家になんて行かないから！』
「あっそ、じゃ1人で帰れるんや？(笑)」
そう言って笑ったかと思うと、紫耀くんは突然私を支えていた手をパッと離した。
いつの間にそこまで紫耀くんの腕に体を預けていたんだろう、私はその瞬間バランスを崩して勢いよく前に倒れそうになった。
・・・危ない！
そう思って手を伸ばした結果、紫耀くんの腰に思いっきり抱きついてしまった。
そして、そのまま襟が大きく開いた紫耀くんの胸元へ顔面から突っ込んだ。
「・・・Aさん、大胆やね(笑)」
『きゅ、急に手離すからじゃん！』
目の前の大きく開いた襟元から、紫耀くんの筋肉がついた分厚い胸板が覗いている。
・・・嫌でも目がいきそうになって、目のやり場に困る。
「あれ、Aさんどこ見てるん？またそういうとこばっか見て〜(笑)」
『見てない！！』
紫耀くんの言葉に、余計に顔が赤くなる。
違う違う、これは薬のせい。紫耀くんに興味なんてない。
「やっぱ1人じゃ無理やろ？大人しく俺の言うこと聞いとき」
『・・・はい』
「ん、ええ返事やね」
いいこいいこー、なんて言いながら紫耀くんは私の頭を撫でた。
もう、どっちが年上なんだか・・・てか私、また紫耀くんのペースに乗せられてない？！
でも本当に1人じゃ帰れないんだから、このまま紫耀くんに着いていくしかない。
紫耀くんは慣れた様子でタクシーを呼びつけると、私と一緒に乗り込んだ。
向かう先は、紫耀くんの家。
「なんか、この間と同じ感じやねぇ。この後はどーなるんやろなぁ(笑)」
『なっ？！何にもないから！』
紫耀くんは、前を見つめたままフッと鼻で笑っただけだった。
今日は絶対に気を強く持って、流されない！
・・・でも、そう思っていたこの時の時点で、私の頭はもう既にかなりフラフラだった。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
