火花３ ページ20
私を挟んで、廉と紫耀くんが睨み合う。
廉の方が少し背は高いけど、紫耀くんの全身から漂う余裕と自信に満ち溢れたオーラが廉を押していた。
「なんやねんお前、勝手に俺の彼女に触らんといて」
紫耀くんに握られた私の手を見て、廉はかなり怒っていた。
廉はかなり鋭い目で睨んでいたけど、紫耀くんはまったくひるまない。
「あぁ、Aさんの彼氏さんなん？悪いんやけど、今仕事中やからさ。・・・Aさん、戻ろ？」
『いや、でも廉っ・・・』
「店長がAさんのこと探してましたよ？さっきから姿が見えへんなぁ、って」
『え・・・それ本当？』
なんか嘘つかれてる気しかしないけど。
確かに、仕事時間中に長時間抜けているわけにもいかない。
紫耀くんの言う事を聞くようで気に入らないけど、仕方ない・・・
『廉ごめん・・・またバイト終わったら絶対電話する』
廉の方を振り返ってそう言うと、廉は渋々と言った感じで了承してくれた。
「おん、今日は絶対やで？・・・あと、お前」
また紫耀くんを睨みつける廉。
紫耀くんは、なーに？とでも言いたげにわざとらしく首をかしげて見せた。
「Aになんかしたら許さへんからな」
「ふはっ、何もするわけないやん！Aさん、めっちゃ彼氏さんに大事にされてるんですね、羨ましいわぁ(笑)」
紫耀くんに笑い飛ばされて、既に不機嫌MAXだと思ってた廉はますます不機嫌な顔。
てか、何もするわけないなんてよく言うわ・・・！
「さっ、Aさん行きましょー！」
そう元気よく言ったかと思えば、紫耀くんは大胆にも廉の目の前で私の肩に腕を回してきた。
『ちょっ・・・』
「おい！！お前、ふざけんな！！！」
怒って私から紫耀くんを引き剥がそうと近寄ってくる廉。
そんなことにもお構い無しに、紫耀くんはチラッと廉の方を振り返って笑いながら言う。
「彼氏さん、いっつもそんなふうにカリカリしとったら、彼女逃げてくで？(笑)」
廉が一瞬立ち止まった隙に、紫耀くんは私をその場から連れ出した。
・・・きっと、廉はこの間別れそうになった電話のこと気にしてるんだ。
今夜こそちゃんと廉と電話して話そう。
・・・そう思ってたのに。
「Aさんさぁ、彼氏さんに俺とのこと言おうとしたやろ？」
・・・紫耀くん、いつから私達の話聞いてたの？
「アカンよ？Aさんは俺のモノなんやから」
紫耀くんは、誰もいない薄暗い階段で私の頬に手を添えてにっこり笑った。
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ふみか(プロフ) - かりんさん» わわわ、そんなに褒めていただいて、嬉しすぎます(;∀;)ありがとうございます！！ (2016年9月6日 14時) (
レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - やっぱこの作品最高ですね！！本当に心臓がヤバい（笑）胸キュンどころの騒ぎじゃないですよね（笑）めっちゃお気に入りです！ (2016年9月6日 7時) (レス) id: 7ebf97f1ef (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - �狎臼凸喚�(ぽえむ)さん» コメントありがとうございます！頑張って更新して行くので、今後も楽しみにしてもらえたら嬉しいです・・・！(/ω＼*) (2016年9月5日 17時) (レス) id: a5e4949f04 (このIDを非表示/違反報告)
�狎臼凸喚�(ぽえむ)(プロフ) - この作品、めっちゃ好きです！この先どうなるんだろうってすごく気になっちゃいます(*¨*)これからも頑張って下さい！ (2016年9月4日 19時) (レス) id: b5d32a98d8 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - ましゅまろーさん» ハラハラドキドキ、してもらえてますか！そう言ってもらえて良かったです！(^^)コメントありがとうございます！ (2016年9月4日 14時) (レス) id: ae36dcf6ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみか
| 作成日時：2016年8月26日 22時
