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ゲートをくぐると、私たちと同じような歳の子達がたくさんいた。
夏休みの思い出を作りに来ているんだろう。
お土産屋が立ち並ぶ通りに入ると、軽快な音楽が流れて来る。
「なに乗りたい？」
繋いだ方の手をぶらぶらさせながら、坂田くんはニコニコしている。
「んー、じゃあ、あれがいいな、海賊のやつ」
「あ、それ俺も好き。あとさ、あとでミニゲームみたいなやつやろ。ぬいぐるみ貰えるやつ」
パッと、小さい子供みたいに坂田くんが笑った。
太陽みたいにキラキラしたそれは、私の大好きだった笑い方で、私の方まで笑顔になる。
「うん、もちろん」
高校の頃から、彼のこの笑顔が好きだった。
周りをパッと明るくするような、そんな笑顔。
眩しくて、思わず目を細めたくなるような、そんな感じ。
「あれ、これって落ちるんだっけ？」
乗り物に乗ったところで、坂田くんがそういえばと思い出したようにつぶやく。
「うん。最初の方に、ちょこっとだけ」
「まじか。忘れてたわ！」
4人1列が3列あって1台の乗り物になっている。
私達は2列目に座った。
私は1番端っこで、隣に坂田くん、その向こう側には女子高生らしい2人組が座っている。
彼女たちが、坂田くんをちらちらと横目で見ているのに気づいて、坂田くんは、人目を引く容姿だったのを思い出した。
太陽に反射して燃えてるみたいに見える髪。
その下には紅玉をはめ込んだような澄んだ瞳と目鼻立ちがはっきりとした端正な顔立ち。
優しそうな雰囲気がシンプルな装いとあいまって、彼を大人っぽく見せていた。
年頃の女の子たちが、色めき立つのも頷ける。
やっぱり、かっこいいなあ。
坂田くんの横顔を見ながら、そう思う。
アトラクションに乗ってもなお離れることのない手がぎゅっとなって、私は現実に引き戻された。
「ほら、動くで？」
「う、うん」
坂田くんの声を合図にするように、船がゆっくりと動き出した。
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りひと(プロフ) - みかんさん» みかん様/ コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年1月1日 10時) (
レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 完結おめでとうございます！りひとさんの作品大好きです。これからも応援しています、頑張ってください！ (2020年1月1日 9時) (レス) id: 6edfb9ce46 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - しぃさん» しぃ様/コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今後とも応援のほどよろしくお願いいたします！またコメントお待ちしておりますね♪ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» まつり様/ありがとうございます！新年には新しい作品も投稿してまいりますので、今後ともよろしくお願いします♪またコメントお待ちしておりますね！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好きな作品なので2人分のルートを作ってくださり、とても嬉しかったです！他の作品の更新も楽しみにしています (2019年12月31日 19時) (レス) id: 42c92e6201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年12月24日 11時
