酒呑童子は妖怪ではない (ページ2)

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あの世とこの世の境目『酒瓶中身半分』ページ2

『ああ？此処はどこだぁ？』

目が覚めると俺は何処かの道端に倒れていた
起き上がって見ると道の両側の野原には彼岸花が咲き乱れていて
うっすらと霧がかっていた

『なんて綺麗なんだろう、しかし此処はどこだ？
俺は死んだのか？それにこの服装はなんなんだろ？』

自分の服装を見ると真っ白なワイシャツに真っ白なズボンで
真っ白な帽子を深く被っていた

『ぜーーんぶ白いじゃねぇか！、あ～目が痛い、、、というかどこに向かえばいいだぁ？』

自分の服装に文句を言いながら何処からか看板が
現れたかんばんには、

_____________
|←天国地獄→|
_____________

と書いてあった。

『んー、、、天国に行きたい所だが今までの事を考えると
地獄だな、、、よし！地獄いこう！えっと、どうせなら歌ってあかるくいこー！、、、

さよなら天国 ♪またきて地獄♪つーみを背中に感じ♪地獄の鬼に金棒で引き裂かれ♪
鍋でグツグツ煮込まれ鬼の口の中にパックンチョ♪、、、』

俺が呑気に歌いながら看板の方へ進んでいくと大きな
紅い門が現れた

『うっひゃー！でけぇ！此処が地獄の入口ぃ？
此処に入るノォン？』

周りを見渡しても門と彼岸花以外何もない俺は覚悟を決めて
律儀にノックをした

『返事、あるわけないわなぁ～アホだったわ』
【どうぞお入りください】
『うぇ！？！？』

あるわけないと思っていた返事が返ってきたので変な声が出てしまったが
俺は恐る恐る門を開けた
ギギギ、、、と音を立てて門があく、見た目は綺麗だが錆びているところがある様だ
俺はそんな事を考えながら中へ入るとでかい机の前に女の子が立っていた

【お待ちしておりましたAさん】

と、女の子が言う
俺は

『何故俺の名前を知っているんだ？
それに貴方はどちらさん？』
【私は閻魔、貴方達が住んでいる世界の、人間を罪の天秤に掛け罪を見定め
正当な判断を下すものです。】
『えっ！？閻魔様ぁ！？』
【そうですが何か？問題ですか？】
だって見た目が少女で(ロリロリ)髪がクレオパトラカットで左右が白(左) 黒(右)
服装が昔の学ラン(男)に正義てっ、書かれた腕章をつけて閻魔大王が持っている様な
しゃくと帽子を被っていて、目大きくパッチリしていては赤とピンクの
グラデーションのような綺麗な目である。
えっ？こんな可愛いおにゃのこ、だぁれが閻魔大王に見えるんですかぁ、バカじゃあないの。

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