【ハイキュー】どうしてこうなった。2【白鳥沢】 (ページ18)

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可笑しいページ18

Aside

賢二郎曰く、私がさっき試合を見て烏野のことを褒めたのを聞いて我慢ならなくなったと。
.....他校だろうが何だろうが、良いところを褒めて何が悪いの？

てかこっちはお腹空いて死にそうなんだよ早くそこ退いて本当に。

ちなみに今私がいるところは、今はあまり使われていない人気のない暗い倉庫。
なんで都合良くこういうところがあるのかな。それが不思議でたまらない。

世の中はヤンデレのために出来てんのか？そうなのか？？

「賢二郎、とりあえず退いて。ほら、お昼食べに行こうよ。ね？」

「....その前に約束してください。この合宿が終わったら、俺以外のやつを見ないで、会話もしないでください。部活中は.....極力人と関わらないようにしてもらえますか」

「無理ゲーすぎるお願いだなおい」

ていうかお前本当に賢二郎？あまりにも普段と違いすぎて鳥肌立つ....あ、違うわ。通常運転がこれなのか。
私に対する態度がイレギュラーなだけか。

どうする、どうする。賢二郎の目はマジだぞ。
この状況を打開するには.....よし、ここは私自慢の石頭を使おう。

「はいどーーん」

「！？！」

私は、賢二郎の頭に自分の頭をぶつけた。
結構な勢いでぶつけたので、賢二郎は驚いたような顔で私を見ていた。

勢いとテンションの差が激しいのは気にしないで。

とにかく、話を聞いてもらわないことには何も始まらない。

「賢二郎、私は卒業するその時までバレー部の皆を支えたいの。最後の一年だからこそ、今のメンバーで最高の思い出を作りたいんだ。その気持ちは、賢二郎にも分かるでしょ？」

「.....はい」

賢二郎の手を取って、なるべく優しく、子供に言い聞かせるように。
それを心掛けて、私は賢二郎に向かって微笑んだ。

「だからさ、そういうのは一旦やめにしない？私、賢二郎や皆と一緒にまだ頑張りたいもん。ね、ダメかな？」

賢二郎は、私のその言葉で正気に戻ったのだろう。私が手を掴んでいることに気づくと、「ひっ！あ、あああの、A、さん.....？」といつもの様子に戻った。

ホッと息をついて「じゃあ、早く食堂に行こ。監督に遅いって怒られちゃうよ」と手を引いて立たせる。

賢二郎は涙目で、「あ、う、ひ.....ッ、Aさん.....」と顔を真っ赤にしている。

....この賢二郎を見て、安心する日が来るとは。