可笑しい ページ37
Aside
「あ。英太くんおはよ〜」
え、このタイミングで英太?
つーか覚。お前昨日英太と一悶着あったのに普通に接するとか、驚きでしかないんだけど。
英太は「....はよ」と素っ気なく返事する。
温度差ありすぎかよ怖ッ。にこにこしている覚に、ゴミを見るような目を覚に向ける英太。その間にいる私。誰か助けて。
必死にポーカーフェイスを装いながら座っていると、英太が「A、おはよ」と微笑みながら挨拶してきた。
この空気で!?さっきの冷徹な雰囲気どこいった!?切り替え早いなおい!
黙っているのが気に障ったのか、「....A?」と低い声で私を呼ぶ英太。
私は慌てて「お、はよう。英太」と無理やり微笑めば、「ん」と満足そうに表情を緩ませて、私の隣に座ってくる。
「...あ。もう朝ごはん、取ってきていいみたいだね」
今回の合宿での食事は、いわゆるバイキング形式。各自自分達で食べたいものを取ってきていいらしい。
もう何人か取りに行っている人がいたので、私も行こうと立ち上がったが
「Aはここで座って待ってろ。俺が取ってきてやるから」
「えっ」
何食べたいんだ?と聞いてくる英太に、「いやお前何言ってんの?」とツッコミたくなる私。
私のこと3歳児のお子様とでも勘違いしてんのか?もしそうならその認識を今すぐ改めろ。これでも私、18歳のLJKだからなオイ。(白目)
「.....なに?そんなに俺に世話焼かれるの、いや?」
私の態度が気に入らなかったのか、そう言って優しく微笑む英太。.....目は全然笑っていないけどね。
思わずゾッとする笑顔に冷や汗が流れる。
けど、このまま黙っていたら英太の思惑通りになる。それだけは絶対に避けなければならない。ヤンデレは調子に乗らせたらバッドエンドの方向に一直線になるから。
何やら私のことを3歳児と勘違いしている英太。お前の目は腐ってんのか??
「ご、ごめん。私、自分で取りに行けるから。気持ちだけ貰っとくね、ありがとう」
そう言って、英太から逃げるようにもう既に出来ている行列に並ぶ。
最後尾にいたのが潔子達でよかったああ。女神の力は偉大だからね!これなら英太も変なことはしてこれない!.....と思いたい!
後に私は知ることになる。私の考えは甘かったのだ、ということを。
そして英太.....というよりは、アイツらの異常さというものを、更に思い知ることになる。
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ジョン岡田 - この作品も他の作品もとても面白いです!出来ればでいいんですが魔入りました入間くんのイフリート・ジン・エイトとムルムル・ツムルとイポス・イチョウのヤンデレできませんか? (6月7日 12時) (レス) @page33 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - めっちゃ面白いです!月一で読んでます! (2022年8月26日 20時) (レス) id: c548be024e (このIDを非表示/違反報告)
しらすちゃん - ぐっ……しらす先輩が神格型ヤンデレなのは尊いです、本当にヤバいです。太一くんはヤンデレになったら余裕であんなことやこんなことをしてきそうだから、真面目にヤバかったです。何周巡回すれば気がすむんだ私…! (2021年1月25日 17時) (レス) id: 3d9f573800 (このIDを非表示/違反報告)
紅威 - 返信ありがとうございます(泣) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 82777b4911 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 紅威さん» 謝る必要なんてないですよ!コメありがとうございます! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2016年12月3日 9時