可笑しい ページ35
Aside
女子部屋に戻ってきて、さっそく私は癒された。
何故なら潔子と仁花ちゃんが笑顔で出迎えてくれたから。天使かよ。
「遅かったね、A」
「ごめん、ちょっと長居しちゃって...」
正確には長居”させられた”だけど。
あんな猛獣がいっぱいなところに好んで飛びこむバカなんて.......私だ。(白目)
というかさっきから仁花ちゃんが「こんな美人2人の先輩に囲まれながら寝るなんて、絶っっ対ファンクラブの人に暗殺されちゃいますううう」とご乱心の様子だ。
落ち着け仁花ちゃーん。
私にファンクラブなんて天地ひっくり返ってもないと思うから。潔子はめっちゃ分かるけども。....ていうか暗殺って何?
女の子同士、キャッキャキャッキャお喋りしていると、潔子が私を見てこう呟く。
「....今日見ていて思ったけど、Aは部員にすごく大切にされているんだね」
そりゃ一部の部員はいわゆるヤンデレってやつですからね。(遠い目)
そんな馬鹿正直に言えるワケもなく、「アハハ、ソウカナー?」と片言で答える。
潔子は「うん。そう見えたよ」と微笑む。アッ女神が降臨した。是非とも拝みたい。
「でも.....、ちょっと思ったんだけど...」
何か考えこむように眉をひそめる潔子。
潔子の勘は恐ろしいほど核心をついてくるから何も言わないでほしいな。(白目)
「Aを見る目が...なんというか.....、殺してしまうんじゃないかってくらい、怖い時があったような.....」
もうそれほぼほぼ当たっています。
何でそんなに鋭いんだよ怖いな。その観察眼を私にも分けてほしいわ。
でも私は「そんなワケないじゃん。潔子の気のせいだよ」と真顔で言う。
ここでバレたら色々とややこしい事になる絶対に。(断言)
潔子は「....そうだよね」と納得した様子だ。
ほっ、と心の中で安心する。良かった...これ以上追求されたらごまかす自信がなかったから。
潔子の前では気づかれないようにしないとな。
他の人は巻き込みたくないし....
「明日も早いし、もう寝よう。ね、仁花ちゃん」
「しゃ、シャチ!!」
「シャチ?」
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ジョン岡田 - この作品も他の作品もとても面白いです!出来ればでいいんですが魔入りました入間くんのイフリート・ジン・エイトとムルムル・ツムルとイポス・イチョウのヤンデレできませんか? (6月7日 12時) (レス) @page33 id: 60d9cbf677 (このIDを非表示/違反報告)
うらら - めっちゃ面白いです!月一で読んでます! (2022年8月26日 20時) (レス) id: c548be024e (このIDを非表示/違反報告)
しらすちゃん - ぐっ……しらす先輩が神格型ヤンデレなのは尊いです、本当にヤバいです。太一くんはヤンデレになったら余裕であんなことやこんなことをしてきそうだから、真面目にヤバかったです。何周巡回すれば気がすむんだ私…! (2021年1月25日 17時) (レス) id: 3d9f573800 (このIDを非表示/違反報告)
紅威 - 返信ありがとうございます(泣) (2018年6月26日 0時) (レス) id: 82777b4911 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ好きの人間。(プロフ) - 紅威さん» 謝る必要なんてないですよ!コメありがとうございます! (2018年6月25日 17時) (レス) id: 841557aa5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゴリラ好きの人間。 | 作成日時:2016年12月3日 9時