【探偵チームKZ事件ノート】短編集1

アーヤ誘拐事件！？ ページ46

「あれ、ここどこだ？」



私が目覚めた場所は、コンクリート壁の倉庫だった。窓が高い位置にあり、日差しが差し込む。朝なのか、夕方なのか分からない。



思い出そうとすると頭に衝撃がはしる。

「っ・・・」


秀明に行こうとして、それから・・・

後から口を抑えられて気が遠くなって・・・

私・・・？



？「あら、目覚めた？」


声の方向を見ると、見知らぬ女性がいた。

女「彩ちゃん、だっけ？」


なんでっ、私の名前。


「なぜ私をさらったのですか？」

自分の口から『さらう』という言葉が出てきて驚いた。

私、さらわれたんだ。


誘拐？


ゴクンッ


女「その理由に関係する人にはもう連絡を入れてるわ。早く助けに来るといいわねぇ。」


誰！？


女「あなたの命のタイムミリットはざっと、2日ってとこね。そしたら・・・この先は言わない方があなたのためね」


2日って・・・


こんな所にそんなにいたらその前に死んじゃう


ホコリもいっぱいあるし、



ギィィと、低く鈍い音を立て倉庫の扉を開ける


女「じゃ、またね〜あら私ったら、次会うときはあなたはもうこの世の人間じゃないのよねぇ〜バイバイ〜」

ガンッと、大きい音を立て閉まった扉の外で鍵をかける音が聞こえる。


不意な静けさに肌寒さを覚える。



助けて・・・


浮かぶのはみんなの顔。



若武、上杉君、小塚君、黒木君、翼、忍




みんな、






助けてっ！

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