始まりの物語、1 ページ2
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おお、制服着てる。
入学式かな?
高校生…だね、この姿は。
目の前には少女漫画でよくみる大きな学校。
綺麗だ。私の学校と同じくらい。
でも丁度私も現実では春休みがそろそろ終わって、あと10日で高校生なんだよな。
丁度良い。
さて、どうしよう。
なにかイベントはないのかな?
と思ったら後ろから肩を叩かれた。
「お、Aじゃん!はよ〜」
誰ー!?
と思ったらその人の前に【設定】と書かれたものが出てきた。
【設定】
山崎 コウ
年齢:15歳
身長:高い
体重:少し重い
性格:ツンデレ
関係:幼馴染み
うん、身長と体重ちゃんと考えてあげよう?
でも早速きたな、えーと、ツンデレ君。
いや、名前で読んだ方がいいね。コウ君。
「あれ?生きてる?A?」
『あ、あー!ごめん寝ぼけてた!おはようコウ!』
このキャラクターが喋ったら設定が消えた。
そういうプログラムかな?
よくみると、コウ君の上にハートが書かれてる。そこに数字も。30%…なるほど好感度とはこれか。
ちなみに私がなぜ明るくしてるかというと、ヒロインはこんな子がモテるから。真似しました。
多分あの変なやつの言ってることは本当。
ならさっさと出たいし、時間も気になるので、ちゃっちゃと終わらせるために最初から演じます。
普段の私は暗いからね。noヒロインだよ。
「まだ寝ぼけてんのか?バかだな」
あ、少しムカついた。
ツンデレウザいのね。
『はぁ?寝ぼけててもいいじゃない!』
「なんでだよ!寝ぼけてるより朝からあかるいほうがいいだろ!」
『そんなの偏見!個人差!』
「あ、そうだったな、お前は寝坊助野郎だもんな、俺という天才には分からないさ」
…こいつ攻略一生できないというかしたくない。
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作者名:ふくふくもち | 作成日時:2022年3月30日 0時