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4・予想できない。 ページ5

えっ。

上杉君なの!?

私は思わず、上杉君の方を見た。

すっごく嫌そうな顔をしてたんだ。

「上杉、ドンマ。」

あぁ、若武。

火に油を注ぐようなことを…

「はっ、お前に言うよりはましだ。」

あ、いつもの上杉君に戻ってる。

て、まずい。

このままじゃ喧嘩になる。

私がそう思った時、黒木君が止めてくれたんだ。

ほっ。

「あのさぁ。茶番はいいから早く電話したら?」

翼が呆れたように言った。

「わぁってるよ。やればいいんだろ。やれば。」

そう言って、スマホを手に、電話をしようとする

上杉君を忍が止めたんだ。

「あの電話機で。」

えー!!

若武の家の電話機は、相手の声が天上のスピーカー

から、聞こえるんだよね。

つ・ま・り、全ての会話が筒抜けってこと!

忍…悪魔かも。

「…っ。そこまでしなくてもいいだろっ!?」

反論する上杉君に、翼が笑みを含んだ顔で、

「ダーメ。王様の命令は、絶対。」

って言ったんだ。

はぁ。

上杉君、とことんかわいそう。

「わかったよ。やればいいんだろ。」

吐き捨てるように言って、受話器を手に取った。

プルルルルル

『はい。』

ワンコールで出た。

「あ、砂原?俺、上杉だけど…」

『あぁ、上杉か。久しぶりだな。何の用?』

前よりも声、低くなってる。

でも、口調は全然かわってない。

懐かしいなぁ。

「おう、久しぶり。大した用はないんだけど…」

そこで口ごもったんだ。

頑張れ、上杉君。

かなり嫌だと思うけど。

「愛してるよ。」

お、ついに言った。

砂原は、どんな反応をするんだろう。

『マジ?』

「……」

砂原の問いに、上杉君は答えようとしない。

どうすんだよと、目で訴えてる。

でも、みんな黙って、何もしなかったんだ。

砂原の次の言葉が気になったから。

『ごめん。俺、ノーマルなんだわ。

それに、立花しか見れないから。』

え?

かぁっと、頬が熱くなるのを感じた。

いや、ポッの方があっているかも…

赤くなってる私を見て、みんなが嫌な顔をした。

『で、みんなで何してんの?』

えっ!?

バレてる……

5・王様ゲーム!!(3)→←3・王様ゲーム!!


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小雪 - おもしろいです!「終わり」って書いてあるけど、続き作らないんですか? (2020年8月18日 16時) (レス) id: 8d0e213ce6 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おもしろいです!続き楽しみにしてます。 (2020年2月18日 21時) (レス) id: f70aa00e42 (このIDを非表示/違反報告)
香那 - 是非、リクエスト・質問などがあれば、どんどんして下さい。 (2019年12月3日 17時) (レス) id: f2ce54f87e (このIDを非表示/違反報告)
香那 - 読んでくださった皆さん、ありがとうございます。 (2019年12月3日 17時) (レス) id: f2ce54f87e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香那 | 作成日時:2019年11月25日 20時

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