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「……重い。」


「なんで引き受けたの、小泉…。」


「楽そうだと思って…。」




なんで1時間前の私は買い出し係を楽だと思ったんだろう。



誰かペンキ買ってきてくれない?という係の子の声に、行く行く!って言ってしまった自分の愚かさよ。

学校出てから何回も電話かかってきて、『やっぱり○○じゃなくて△△!』『1回商品の写真送って!』『ついでにお菓子よろ〜』


…と、好き勝手パシられて、重いわ暑いわ殺す気かって感じです。


何回電車乗り換えさすんだよ!!



となりの斉藤くんもウンザリしている。申し訳ないことに、私よりも多く荷物を持ってくれてて重そう。……ごめんね付き合わせて。





「あー、ムカつくからアイス食べながら帰ろ。」


「コンビニ行こ。」




フラフラした足取りで見に入ったコンビニへ向かう、と、遠くに見慣れない制服姿の高校生が何人か見えた。



「……どこの学校かな。」



「伊達工業じゃね?この辺じゃん確か。」





ダテコー……、二口くんのとこか。
うわー、見るからにガラ悪そうだな……。








ん?………あれ、二口君本人じゃん。

向こうも私に気付いたようで、手を振ってくる。




「Aちゃーん、何してんの?デート?」


「文化祭の買い出し。」


「俺らもー。」



ヘラヘラしてた二口君が、斉藤くんを見た瞬間固まる。……え何。





「…………斉藤!?」


「二口さん!?」


「………えー。」




2人は知り合いっぽい。しかもお互い目をキラキラさせて再開を喜んでいるようだ。




「何だよ〜お前白鳥沢かよ!!連絡しろよ!」


「二口さんこそ俺の事ブロックしましたよね!?」


「あ、そうだ俺が携帯変えたんだったわ。」



ゴソゴソとポケットから携帯を取り出して、LINEのQRコードを開く。2人は早速連絡先を交換していた。



「………ねえどういうこと。」


「俺ら中学一緒なんだよ。」


「そうそう。二口さんはバレー部の先輩。…てか、小泉は何繋がり?」


「バイト仲間。」


「世界って狭いな。」




ふむふむと頷いている斉藤くん。まさかココが繋がっているとは予想外だった。




「じゃーな、今度3人で飯でも行こうぜ!」


「え、なんでww2人で行けばいいじゃん。」


「冷たいこと言うなよ小泉。」




勝手な約束をして二口君は帰ってしまった。




「はーっ!俺買い出し来てよかった!」


「…左様ですか。」

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りん(プロフ) - 華火さんの作品全部好きです! (2022年9月30日 22時) (レス) id: b7d34262d6 (このIDを非表示/違反報告)
食塩 - 最高です。 (2022年7月19日 23時) (レス) @page46 id: 18e815367f (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - むーむーさん» デスよね!!ありがとうございます!! (2020年3月14日 21時) (レス) id: 547328387d (このIDを非表示/違反報告)
むーむー - 白布君かっこかわいくて最高です!!!! (2020年2月14日 22時) (レス) id: d0213f078c (このIDを非表示/違反報告)
華火(プロフ) - よたこさん» 分かるぅぅぅ、ます (2019年8月26日 23時) (レス) id: 6592ed4643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華火 | 作成日時:2019年2月1日 23時

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