道具なんて一生嫌だ。-狂 愛-【出水公平】

狂愛 ２１ ページ22

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______もう一度だけでも話し合おう。
一緒にもう一度戦おうぜ、弾バカ

米屋side

弾バカが久し振りに学校に来た。来たって言っても３時限目の終わり頃。

俺は弾バカの前の席だし、後で聞こうと思っていた。でも休み時間とかは他の奴としゃべってたし、
喋れなかった。


４時限目も終わり、昼休み______

弾バカと今度こそ話すべく、話しかけてみる。
…としたが、
翡翠と秀次が先に話掛けていた。

米屋「弾バカ〜」

出水「………"米屋"」

米屋「…は？」

今、米屋って言った？今までは槍バカとしか言わなかったのに。

「ねぇ、公平話があるんだ」

三輪「話し合おう」

米屋「ここじゃなんだし、屋上に…」

出水「俺には話なんてないし」

机に座り、頬杖をついて視線を逸らす弾バカ。

米屋「俺たちはあるんだよ」

そう言って弾バカの手を引いていく。
翡翠も秀次もあとについてくる。

in屋上______

米屋「と言うわけで話し合おうぜ」

出水「何をだよ。
俺はもうボーダーの人間じゃない、太刀川隊の射手でもない。ただの一般市民だよ。

もう関係ないだろ」

「皆んな心配してるよ。早く戻って来てよ……
太刀川さんも国近さんも公平が居なくなってから
様子がおかしいんだよ？

皆んな公平を待ってるんだよ」

出水「……………俺は戻ろうとは思はないから。
"国近"さんや、太刀川さんが、どうなろうともう【赤の他人】なんだし、関係ないだろ。」

三輪「関係なくないだろう。


それはお前の本心なのか?





答えてくれ、出水。」



出水「本心だけど何か問題が？」

三人「「「！？」」」

出水「もう充分だろ。」


そう言って弾バカは屋上を出て行った。






弾バカは何を庇っていたのかを知りたかった。









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