道具なんて一生嫌だ。-狂 愛-【出水公平】

狂愛 １９ ページ20

＊

______壊してもいいけど怖いから…ね？
これで……最後…だから。

出水side

あれから俺は一度でも家に帰っただろうか。

朝起きても身体が痛くてベッドからはとてもじゃないけど起き上がることが出来ない。

目黒「………………」

目を覚ましてもぼーっとしてるだけ…

目黒「こう……へ、い…」

出水「………何？……」


そう言えば俺……学校行ってないじゃん。

出水「俺そろそろ学校行くわ」

目黒「いってらっしゃ〜い♡

あっ！そうだ！今日さ、迎え行ってもいい？」

出水「……………好きにすれば」

目黒「わーい！んじゃ、着いたら連絡するから！」

出水「あー」


ガチャ


制服を来て部屋から出たら、使用人の人が出てきて

使用人「いってらっしゃいませ、出水様」

出水「………どーも」

返事なんて返したくないけど言われたからと言う理由で返す。使用人に罪はないし。

目黒の家から久しぶりに出れば、




とても懐かしい光景が広がった。

出水「懐かしいな」


なんて一言溢して歩き出す。



今頃学校は３時限目の授業中だろう。




久々の登校は遅刻で始まったが、それはそれでいいか……授業面倒いし。




制服のズボンのポケットを探ればトリガーが入っていた。


出水「これももう使わないんだな……」




こんな時間に学生が歩いてるのってやっぱおかしいんだろうな…視線感じまくり。

痛い…視線が痛い

以外に目黒の家から学校まで近かった。

５分程度で着いてしまった。


ってもう３時限目終わるんじゃね？

半分は嬉しい気持ちともう半分は





罪悪感


校門をくぐって靴箱行って上履きに履き替えて
そして教室へ向かう。

授業の途中からってのはなんか嫌だけど、とにかく行こう。





出水「あ"ー嫌だ」

等々教室の前、目の前にはドア。

ドアに手を掛けようとしても手が震える。
マジで嫌だ。

何より席がアイツらとも近いわけで…

いつも通り入ればいい。
そう思いドアに手を掛け、開ける。

ガラッ______

開けた瞬間視線が俺に集まる。

教師「出水、遅刻にしては遅すぎるぞ」

出水「あーはい…すいません」

教師「まぁ、とりあえず席付け」

出水「…ども」

許された←

まぁ、いっか。

席に着くまでにクラスメイトから声を掛けられる。

モブ「出水くん！久しぶり！」

モブ男「おー！出水久しぶりじゃん！」

そりゃそうだよな。

俺は作り笑いをして、

出水「久しぶり」

と、だけ答えた。



俺は一般人に戻ったんだ。


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