【ハイキュー】推し=嫁【青葉城西】

推しが尊い ─9─ ページ9

そう言えば、顔を真っ赤にして怒鳴ってきた。


「は、はぁ！？なんですって！？」

『いや、事実でしょ』


キーキー怒鳴る猿共に耳を傾けず、スポドリを用意する。

…よし、できた。


「ちょっと聞いてんの！？」

『スポドリ持っていきたいからどいてくれる？』

「はぁ！？まだ話は終わってないっつうの！！」



意地でも体育館に行かせてくれない。

仕方なく、話を聞くことにした。


「あんたみたいなブス邪魔なんだけど。さっさとマネージャー辞めてよ」

「部員に色目使ってんじゃねぇよ」

『いや、あんな奴らに色目使うほど困ってないんで』


推しが居ればそれだけでいい。

それ以外は、諭吉さんしか望まない。


「あんな奴らって、松川君をそんな呼ばわりしないでくれる！？」

『今日は珍しい松川ファンね』

「珍しいって馬鹿にしてるの！？」

『してない。全部ネガティブ思考に捉えるのやめてくんない？』


それでも尚、喋り続ける女共に溜息をつく。

怒られるの私なんだけど……

すると、

「おい」

後ろから声が聞こえた。

振り返れば、岩泉が仁王立ちして女共を睨みつけていた。


「え、えっと…岩泉君？どうかしたの？」

「うちのマネージャーに突っかかんな。Aにマネージャーを任せたのは俺達だ。文句があるなら俺達に言え」

「え、え〜？私達、Aちゃんに文句を言いに来たわけじゃないよ〜？」

「そうそう！仕事が大変だからマネージャーしない？って誘われてたんだぁ…ねっ？Aちゃん？」


話を合わせろ、と目で訴えてくる。


『は？何言ってんの？私をブス呼ばわりしてマネージャー辞めろって言ってたじゃん』

「はっ、ちょ…！！」


私が話を合わせると思ってんの？

なら、ごめんなさない。合わせる気なんて一ミリもないでぇ〜す♡


「ちっ違うの…！！岩泉君！！」

『部員に色目使ってんじゃねぇよ、とか言ってたのどこのどいつですかぁ〜？？』

「あんたは黙ってて！！」

『無理でぇ〜す。私の口は言う事きいてくれましぇんからぁ〜』


私は煽りに煽っていくスタイル。

おっと、大分お怒りのようです。



「ってことだ。それにAだけでマネージャーは足りてる」

『じゃあね〜？あ、そうそう。そんな厚化粧じゃあ松川に振り向いてはくれないよぉ？？』

「煽るなA」


睨みつけてくるが、無視して岩泉と体育館に戻った。

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