ドッキリ系歌い手、今日も仕掛けます【歌い手】

＊彼氏出来たドッキリ＊ ページ22

完全に間違ったドッキリでした。



｢……誰なんよ、それ｣



壁ドンのままキッと睨みつけている。間違った。ミスったミスった。死ぬ。

センラくんの『まーしぃは怒らせんといてな？俺らにも影響するから』的な発言が蘇る。あぁ……やらかした……。ドッキリっていつ言えばいい？？


｢あー、えっと、さかたんかなぁ……｣


ああああさかたんごめんやん！！！巻き込んでごめんやん！！！目を逸らしてそう言うとまーしぃは一言。


｢……ふぅん。｣

｢……｣


手が壁から離れていく。なんでそんなに怒っとんの…まーしぃよりも先にリア充になったから？？？え？？


｢じゃあもう、坂田とだけ仲良くしよろな？もう俺と縁切ろ。…むり、｣

｢な、なんでなん…まーしぃ？｣

｢お前見とったら、…モヤモヤするから。｣


あぁ、と声を漏らしてまーしぃは額に手を添えた。え、何この感じ。ほんまにさかたんと付き合ってしまったらこうなるんか…なんて思うとゾッとする。


｢ぁ、てことは、坂田にも女やってこと伝えたん？｣

｢ぇ、……あー、まぁ？｣


あー、そうなるのか。そっか。適当な返事を返すとムッと眉を寄せた。前の余裕なんてどこにも見当たらない。


｢…Aは俺だけとの秘密や無かったもんな、別に隠してるわけじゃないし、ドッキリの仕掛け人になって欲しいって言われただけやもんな。そうやな、｣

｢まーしぃ独り言激しi｣

｢…もうやめて、ぐちゃぐちゃにしそうやから、出ろって｣


何を、止められないんですかね…？不安なんだけど。とりあえずドッキリは成功やね…。


｢まーしぃ、これドッキリ。｣

｢…あっそ、…はぁ？！｣

｢さかたんなんも関係ないよ｣

｢………そう。｣


あ、思ったよりなんもなかった。良かった…とほっと胸を撫で下ろす。殴られるかと思ったわ…。

すると私の前までやって来た。ビックリして1歩引くとまーしぃはゴキゴキと首を傾げて音を鳴らした。


｢…歯ァ食いしばれよ？｣

｢ぇ、待ってまーしぃ落ち着いて｣

｢…あー、じゃあ1発ヤラせろ｣

｢めちゃくちゃ理不尽｣



結果:その後浦島坂田船メンバーに影響があったのは間違いない。

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